MacBookの全画面表示とは?
MacBookにおける「全画面表示」とは、アプリケーションウィンドウをディスプレイ全体に拡大して表示する機能です。これによりメニューバーやDockが非表示になり、作業に集中できる環境を作り出すことが可能です。主に集中力を高めたい時や画面スペースを最大限に活用したいときに使われます。
全画面表示に対応しているアプリと非対応アプリ
全画面表示は多くのmacOSネイティブアプリ(Safari、Pages、Finderなど)や一部のサードパーティ製アプリ(Chrome、Microsoft Wordなど)で対応しています。しかし、古いアプリや一部のユーティリティ系ソフトでは対応していない場合があります。非対応アプリでは、ウィンドウ右上にある「緑色のボタン」が全画面用のアイコンに変化しません。
MacBookで全画面表示にする方法
全画面表示に切り替える方法は以下の通りです。
- ウィンドウ左上の「緑色のボタン」をクリック
- もしくは Control + Command + F を押す(多くのアプリで共通)
Safariなどのブラウザやドキュメントアプリでこの操作を行うと、タブやツールバーを残したまま、メニューバーとDockを非表示にした「フルスクリーンモード」に移行します。
全画面表示を解除する方法
全画面表示を終了するには、以下の方法が使えます。
- マウスカーソルを画面の最上部に移動してメニューバーを表示させ、「緑色のボタン」を再度クリック
- または Control + Command + F を再度押す
この操作により、元のウィンドウサイズに戻り、他のアプリやデスクトップへのアクセスが可能になります。
Mission Controlとの連携
全画面表示モードを使うと、自動的に「仮想デスクトップ」として割り当てられます。Mission Control(F3キーまたはControl + ↑)を使うことで、仮想デスクトップ間の移動が可能です。
たとえば、Safariを全画面表示にしている状態でMission Controlを開くと、Safari専用のデスクトップが画面上部に追加されているのが確認できます。これを左右にスワイプすることで、作業内容を切り替えることができます。
全画面表示とSplit View(分割表示)の違い
全画面表示と似た機能に「Split View」があります。これは2つのアプリを左右に並べて同時に全画面表示する機能です。
Split Viewを利用するには、アプリの緑色のボタンを長押しし、画面の左右どちらかにドラッグします。次に、もう1つのアプリを選択することで、左右に分割された状態で表示されます。
全画面表示のメリットとデメリット
メリット
- 集中力が高まる
- 誤操作が減る(Dockや他のウィンドウに触れにくくなる)
- 画面スペースを最大限活用できる
デメリット
- 他のアプリと同時作業がしにくくなる
- メニューバーや時計が常時見えない
- 仮想デスクトップ間の移動が手間になることがある
全画面表示ができないときの対処法
一部のアプリや状況では、全画面表示がうまく動作しないことがあります。以下の点を確認してください。
- アプリが最新バージョンであるか確認
- macOS自体が最新であるか確認
- アプリが全画面モードに対応しているか調査(公式サイトなど)
それでも解決しない場合は、「セーフモード」で起動しての確認や、NVRAM/SMCリセットが有効な場合もあります。ただし、これらは事前にApple公式サポートページの手順に従って実行する必要があります。
まとめ
MacBookの全画面表示機能は、作業に集中したいときやアプリの画面を広く使いたいときに非常に便利です。ショートカットキーや緑色のボタンを活用すれば、簡単に切り替えることができます。Split ViewやMission Controlと組み合わせることで、より効率的な作業環境を整えることも可能です。
ただし、全画面表示中は他のアプリとの連携が制限される点もあるため、用途に応じて使い分けるのが理想的です。
