はじめに
MacBookを使用する中で、ロック画面の見た目を自分好みに変更したいと感じることがあります。ロック画面はMacを起動・スリープ解除時に最初に表示される画面であり、ユーザー名やアカウントのアイコン、背景画像などが表示されます。本記事では、macOSでロック画面の背景や表示情報を変更する手順を事実に基づいて解説します。
ロック画面に表示される主な要素
MacBookのロック画面には以下の要素が含まれます:
- ユーザーアカウントの名前
- ユーザーアイコン
- 背景画像(ログインウインドウの壁紙)
- カスタムメッセージ(任意で設定可能)
これらの要素は設定変更によりある程度カスタマイズ可能です。ただし、macOSのバージョンによって設定画面の名称や操作手順が若干異なる場合があります。
ロック画面の背景画像を変更する方法
macOSでは、ロック画面の背景はログイン画面と連動しており、以下の方法で変更できます。
1. ログイン画面の背景を変更する
macOS Ventura以降のバージョンでは、以下の手順でログイン画面の背景画像を変更できます。
- 「システム設定」を開く
- 「壁紙」を選択
- 変更したい画像を選択し、壁紙として設定
ログイン画面にはこの壁紙が反映されます。ただし、FileVault(ディスクの暗号化)が有効になっている場合、起動時に別の標準背景が表示されることがあります。これはmacOSの仕様であり、任意に変更することはできません。
2. カスタム画像を直接差し替える方法(上級者向け)
旧macOS(Catalina以前)では、システムファイル内の「/Library/Caches」フォルダにある画像ファイル(com.apple.desktop.admin.png)を置き換えることでロック画面の背景を変更できました。ただし、現在のmacOSではこの手法は非推奨であり、管理者権限やセキュリティ解除が必要です。
この方法は最新バージョンのmacOSでは対応していないことが多いため、公式手順に従うことが推奨されます。
ユーザーアイコンと表示名の変更
ユーザーアイコンの変更方法
- 「システム設定」を開く
- 左側メニューから「ユーザとグループ」を選択
- 自分のアカウントを選び、「編集」をクリック
- 写真を選択、または新たに撮影・アップロードして設定
設定後、ロック画面に反映されます。
ユーザー名(表示名)の変更方法
アカウント名の変更は以下の手順で行います:
- 「システム設定」>「ユーザとグループ」を開く
- 変更したいユーザーを選択
- 「アカウントの詳細を編集」をクリック
- 表示名を入力して保存
※この操作はユーザー名(アカウント表示名)のみを変更し、システム上のホームディレクトリ名は変更しません。
ロック画面にメッセージを表示する
macOSにはロック画面に任意のメッセージ(例:連絡先や注意事項など)を表示する機能があります。
- 「システム設定」>「ロック画面」を開く
- 「ロック画面にメッセージを表示」をオンにする
- 入力欄にメッセージを記入(例:このMacは◯◯の所有物です)
設定後、スリープ解除時などにロック画面に表示されます。これは紛失時の連絡先などの表示にも有効です。
ロック画面の仕様と制限事項
- ロック画面はmacOSのセキュリティに直結するため、背景や表示内容の変更には制限があります
- macOSのアップデートにより設定項目が変更・削除される場合があります
- FileVault有効時は、ロック画面がカスタマイズと異なる場合があります
まとめ
MacBookのロック画面は、背景画像や表示されるユーザー名・アイコン、メッセージなど一定のカスタマイズが可能です。システム設定からの変更が基本であり、旧来の直接ファイル操作は推奨されません。macOSのバージョンによって設定項目の有無が異なるため、手元のMacのOSバージョンに応じて確認のうえ操作を行ってください。


