MacBookのOSアップデートとは?基本概要
MacBookに搭載されているmacOS(Mac Operating System)は、Appleが開発・提供するオペレーティングシステムです。定期的なアップデートにより、新機能の追加やセキュリティ修正、互換性向上などが行われます。
2025年6月時点では「macOS Sonoma(バージョン14)」が最新の正式版となっており、年に1回のメジャーアップデートと、随時マイナーアップデートが提供されています。
OSアップデートを行うメリット
macOSをアップデートする主なメリットは以下の通りです:
- セキュリティ強化(脆弱性の修正)
- 新機能やアプリ互換性の向上
- パフォーマンスの改善
- バグ修正や安定性の向上
Appleは旧バージョンのmacOSに対するサポートを段階的に終了するため、OSの定期的な更新は推奨されています。
MacBookの対応OS一覧とサポート状況
MacBookの機種ごとに対応するmacOSのバージョンは異なります。以下は一部モデルの対応状況です:
- MacBook Air(M1以降):macOS Big Sur〜macOS Sonoma
- MacBook Pro(2018年以降):macOS Mojave〜macOS Sonoma
- Intel MacBook(2015年以前):macOS Catalinaまで(以降は対象外)
具体的な対応可否はApple公式サイトの「macOS互換性」ページで確認できます。
OSアップデートの実施手順
MacBookでOSをアップデートする際の基本的な流れは以下の通りです:
- 「システム設定」または「システム環境設定」を開く
- 「一般」>「ソフトウェア・アップデート」を選択
- 新しいmacOSバージョンが表示されたら「今すぐアップデート」をクリック
- Apple IDでログインし、指示に従ってインストールを進める
アップデートには30分〜2時間程度かかる場合があります。作業前に以下の点を確認しましょう:
- 電源接続(バッテリーではなくACアダプタ利用)
- インターネット接続の安定性
- 事前のデータバックアップ(Time Machine推奨)
アップデート時によくあるトラブルと対処法
OSアップデート時やアップデート後には、以下のようなトラブルが発生することがあります:
- インストールが進まない・止まる
- 再起動を繰り返す
- Wi-FiやBluetoothが不安定になる
- アプリが起動しない
これらの問題に対しては、次のような対処法が有効です:
- セーフモードで起動し、再アップデート
- Wi-Fi設定やネットワーク環境の再構成
- システム設定のリセット(SMC/NVRAMのリセット)
- アプリのアップデートまたは再インストール
アップデート直後はキャッシュや設定が再構築されるため、一時的な不具合が発生することもあります。24時間程度様子を見ることで解消するケースもあります。
macOSアップデートの自動設定と管理
macOSではアップデートの自動チェックや自動インストールを設定することが可能です。以下の手順で管理できます:
- 「システム設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」へ移動
- 「自動アップデート」の項目をクリック
- 「macOSアップデートを自動的にインストール」などをONにする
ただし、自動アップデートは任意のタイミングでインストールされるため、業務や作業への影響を避けたい場合はオフにしておき、手動で実施する方が安全です。
アップデートを見送るべきケース
以下のような場合には、すぐにアップデートを行わず慎重に判断することが推奨されます:
- 業務用アプリの互換性が不明な場合
- 外部デバイス(プリンター・スキャナー等)のドライバが未対応
- 現在の環境で安定運用できている場合
Appleは新OSリリース直後に小規模な不具合が見つかることもあるため、初期リリースから数週間は様子を見るユーザーも少なくありません。
まとめ:MacBookのOSアップデートは慎重かつ計画的に
MacBookのOSアップデートは、機能強化やセキュリティ向上の面で重要な操作ですが、トラブル回避のために以下の点を押さえておくことが必要です:
- 必ずバックアップを取る
- 対応機種・対象バージョンを確認する
- 必要であればアップデートを見送る判断も重要
- 不具合発生時の対処法を事前に把握しておく
macOSのアップデートはシステム全体に影響するため、情報を整理した上で慎重に行うことが安定したMacBook運用につながります。


