はじめに
MacBookを使用していると、メールやカレンダー、アプリの更新など、さまざまな通知が表示されることがあります。作業中や会議中など、通知を制限したい場面も少なくありません。macOSには通知を一時的にオフにする「集中モード」や、アプリごとに通知を無効化する機能が備わっており、状況に応じて柔軟に設定できます。本記事では、MacBookで通知をオフにする具体的な方法について、macOS Ventura以降の仕様を基に事実に基づいて解説します。
集中モード(旧:おやすみモード)で通知を一括オフにする
1. 集中モードの基本機能
集中モードを有効にすると、選択した条件の間、すべての通知を自動的に抑制します。電話やアラーム以外の通知は表示されなくなり、作業への集中力が保たれます。
2. 手動で集中モードをオンにする
- 画面右上のメニューバーにある「コントロールセンター」アイコンをクリック
- 「集中モード」を選択
- 「今すぐオン」または「1時間」「今日の終わりまで」などを選ぶ
3. 特定条件で自動的に集中モードをオンにする
集中モードは以下の条件で自動化できます:
- 特定の時間帯(例:平日9:00〜17:00)
- 特定のアプリ使用中(例:Keynote、Zoomなど)
- カレンダーの予定中
設定手順:
「システム設定」→「集中モード」→「追加」から条件を指定できます。
アプリ別に通知をオフにする方法
1. システム設定からアプリの通知を管理
- Appleメニュー →「システム設定」→「通知」
- 一覧から該当アプリを選択
- 「通知を許可」のスイッチをオフにする
一部アプリでは通知の種類(バナー、アラート、サウンド)を細かく設定することも可能です。
2. 特定アプリだけ通知を残す設定
すべての通知をオフにするのではなく、必要なアプリのみ通知を許可したい場合は、不要なアプリの通知だけ個別にオフにします。例:Slackの通知は残し、SNSやゲーム系の通知はオフ。
ロック画面・バナー・サウンドの個別制御
アプリ通知の細かい制御項目には以下があります:
- ロック画面に表示するか
- 通知センターに表示するか
- 通知スタイル(なし/バナー/アラート)
- 通知時に音を鳴らすか
これらは「システム設定」→「通知」→ 各アプリで設定できます。
通知バナーを一時的に無効にする方法
集中モード以外にも、通知を一時的に画面に出さない方法として、「画面共有中は通知を非表示にする」設定があります。
- 「システム設定」→「通知」→「画面共有中に通知を非表示」をオンにする
通知センターからの削除と履歴の非表示
- 通知バナーをスワイプすることで個別に削除可能
- 通知センターを開き、右クリックで「すべてを消去」も可能
履歴は保持されず、削除した通知は元に戻すことができません。
メール・メッセージなど特定アプリの通知制御
メール(Mailアプリ)
- 通知 → Mail →「VIPのメールのみ通知」に設定可能
- アカウントごとの通知設定は不可
メッセージ(Messagesアプリ)
- 連絡先ごとに「通知をミュート」設定が可能
- 通知 → メッセージ → バナーやサウンドの有無を調整
まとめ
MacBookで通知をオフにする方法は、集中モードの活用、アプリ別の通知制御、時間帯・アプリ条件による自動化など、多様な手段が用意されています。通知が多すぎて集中できない、特定の時間だけ通知を遮断したいといった要望に対して、macOSは柔軟な設定項目を提供しています。
用途や状況に応じた設定を行うことで、作業効率を維持しながら、必要な通知だけを適切に受け取る環境を整えることが可能です。