MacBookの「全選択」とは?
MacBookにおける「全選択」とは、画面上のすべてのテキストやファイル、要素などを一括で選択する操作のことです。主にコピーペーストや削除、移動といった作業の効率化に使われます。
この機能はFinder、テキストエディタ、ブラウザ、表計算ソフトなど多くのアプリでサポートされており、macOS全体で共通のショートカットキーも用意されています。
共通ショートカット:Command + A
MacBookでの「全選択」の基本操作は、Command + A(⌘A)です。このショートカットは多くのmacOSアプリで共通して使用できます。
具体的な例を以下に示します:
- Finder:フォルダ内の全ファイルを選択
- Safari・Chrome:ページ内の全テキストを選択
- Pages・Word:ドキュメント内の全コンテンツを選択
- Numbers・Excel:シート内の全セルを選択
Finderでの全選択
Finderでは、Command + A を使うことで現在のフォルダ内にあるすべてのファイル・フォルダを一括選択できます。選択後、ドラッグ&ドロップやCommand + C(コピー)、Command + Delete(削除)などの操作が可能になります。
メニューバーから操作する場合は、「編集」>「すべてを選択」でも実行できます。
テキストエディタ・文書作成アプリでの全選択
テキストエディタ(TextEditなど)や文書作成ソフト(Pages、Microsoft Wordなど)では、Command + A を使うことで文書内の全テキストと画像などの要素を選択可能です。
選択後は、コピーやフォント変更、削除などの操作が一括で適用できます。
ブラウザでの全選択
SafariやGoogle Chromeなどのブラウザでは、表示中のページ内のすべてのテキストと画像を対象としてCommand + Aで選択が行われます。ただし、選択可能な要素(テキストや画像など)に限定されます。
コピー後、テキスト形式またはHTML形式でペーストされる動作はアプリケーション側に依存します。
スプレッドシートアプリでの全選択
Numbers(Apple製)やExcel(Microsoft製)では、Command + A によってシート内の全セルを一括で選択できます。
また、Excelでは以下の動作も可能です:
- Command + A(1回):データ範囲の選択
- Command + A(2回連続):シート全体の選択
全選択ができない時の原因と対処法
「Command + A」が機能しない場合、以下の原因が考えられます:
- 対象のアプリがアクティブでない(別ウィンドウにフォーカス)
- 一部アプリがCommand + Aに対応していない(例:一部ゲームや専用ツール)
- キーボード設定がmacOS標準でない、またはショートカットが無効化されている
このような場合は、アプリ内のメニュー操作で「編集」>「すべてを選択」が使えるかを確認してください。また、システム環境設定の「キーボード」>「ショートカット」で割り当て状況を確認することも有効です。
タッチパッドやマウスを使った全選択
キーボード以外でも、以下のような操作で全選択が可能です。
- トラックパッド:3本指でドラッグしてすべてを囲む(テキストエリアや一部アプリ)
- マウス:ドラッグで範囲選択し、Commandキーを押しながらクリックで追加選択
ただし、これらは「全選択」というよりは「広範囲選択」に近く、ショートカット操作よりも効率は劣ります。
特殊ケース:画像編集ソフトや動画編集ソフト
PhotoshopやFinal Cut Proなどの編集系ソフトでは、Command + A の挙動が異なる場合があります。
- Photoshop:現在のレイヤーまたはキャンバス全体を選択(選択範囲として)
- Final Cut Pro:タイムライン上の全クリップを選択
これらのアプリでは、「全選択」が視覚的要素にも及ぶため、操作結果が異なります。使い方はそれぞれのアプリに依存するため、公式マニュアルの確認が推奨されます。
まとめ
MacBookでの「全選択」操作は、Command + A によって多くのアプリで簡単に行えます。Finder、ブラウザ、文書作成ソフト、スプレッドシートなど、さまざまな用途に対応しており、作業効率を大幅に向上させる基本機能のひとつです。
もし反応しない場合は、アプリの対応状況やキーボード設定を確認しましょう。全選択は単純な操作ながら、使いこなすことで日々の作業を効率化できます。

