はじめに
MacBookでスクリーンショット(スクショ)を撮影すると、通常はデスクトップに保存されます。しかし、macOSのバージョンや設定によっては保存先が変わっていたり、誤って変更されてしまっていたりすることがあります。本記事では、MacBookにおけるスクショの保存先を確認・変更する方法や、保存されない場合の対処法について解説します。
スクショの初期保存先は「デスクトップ」
macOSでは、スクショのデフォルト保存先は「デスクトップ」です。ショートカットを使用して撮影されたスクショは、「スクリーンショット 日付 時間.png」というファイル名で保存されます。
たとえば、以下のようなファイル名になります:
- スクリーンショット 2025-06-23 09.15.42.png
このファイルが見当たらない場合は、保存先が変更されている可能性があります。
保存先を確認・変更する方法(macOS Mojave以降)
macOS Mojave(バージョン10.14)以降では、保存先の変更が標準で可能です。以下の手順で確認・変更できます。
手順1:スクリーンショットツールを起動
- ⌘(Command)+ Shift + 5を押して、スクリーンショットツールを開きます。
手順2:「オプション」から保存先を確認
- 画面下部に表示されるツールバーの「オプション」をクリックします。
- 「保存先」欄に、現在設定されている保存場所が表示されます(例:「デスクトップ」「書類」「クリップボード」など)。
手順3:任意の保存先を選択
- 「その他の場所…」を選択すると、任意のフォルダを指定できます。
- 設定変更後は、新たに撮影したスクショがそのフォルダに自動保存されます。
保存先がクリップボードになっている場合の注意点
「オプション」で「クリップボード」を選択している場合、スクショはファイルとして保存されず、一時的にメモリ上に保管されます。これにより、ファイルが見当たらないと感じることがあります。
この場合は「プレビュー」や「メモ」などのアプリに貼り付け(⌘ + V)することで内容を確認できます。
ターミナルを使って保存先を変更する方法
macOSにはターミナルを使って保存先を変更する方法もあります。特に細かいカスタマイズをしたい上級者向けの操作です。
手順1:新しい保存先のパスを確認
- 例:書類フォルダ → /Users/ユーザー名/Documents
手順2:以下のコマンドをターミナルに入力
defaults write com.apple.screencapture location ~/Documents killall SystemUIServer
これにより、保存先が「書類」フォルダに変更されます。元に戻すには「~/Desktop」に指定してください。
スクショが保存されない場合の対処法
以下のような理由でスクショが保存されない場合があります。
- 保存先が存在しないフォルダになっている:存在しないパスが指定されていると保存に失敗します。
- ストレージ容量不足:ディスクの空き容量が不足していると、ファイル保存ができません。
- セキュリティ設定の制限:「画面収録」権限が必要な場合あり。
設定を初期状態に戻すには、以下のコマンドをターミナルで実行します:
defaults delete com.apple.screencapture location killall SystemUIServer
iCloud同期による保存場所の違いにも注意
iCloudを使ってデスクトップや書類フォルダを同期している場合、スクショがiCloud Drive上に保存されることがあります。このときは、ローカルに保存されたと思っていても、実際にはクラウドに保存されている可能性があるため、Finderで「iCloud Drive」内も確認しましょう。
まとめ
MacBookでスクショの保存先が分からなくなった場合は、「⌘ + Shift + 5」で表示されるオプションメニューや、ターミナルを使って設定を確認・変更することが可能です。スクショが保存されないと感じたら、保存先の設定やストレージ、iCloudとの同期状況を一つずつ確認することで、多くの問題は解決できます。