はじめに:MacBookにおけるダークモードとは
ダークモード(Dark Mode)は、画面の背景色を黒やダークグレーに変更し、文字やアイコンなどの前景色を明るくする表示モードです。macOS Mojave(バージョン10.14)以降のMacBookでは、このダークモードがシステム全体で利用可能となっており、外観設定から簡単に切り替えることができます。本記事では、MacBookでのダークモードの設定方法とその効果、活用上の注意点について詳しく解説します。
ダークモードを有効にする方法
macOSでは、以下の手順でダークモードを有効にすることができます。
手動で切り替える場合
- 「システム設定(またはシステム環境設定)」を開く
- 「外観」または「一般」タブを選択
- 「外観モード」で「ライト」「ダーク」「自動」のいずれかを選択
「自動」を選択すると、日中はライトモード、日没後はダークモードに自動で切り替わります。
コントロールセンターから切り替える場合(macOS Ventura以降)
- 画面右上の「コントロールセンター」アイコンをクリック
- 「ディスプレイ」→「外観モード」から「ダーク」を選択
ダークモードの適用範囲
ダークモードを有効にすると、以下の部分がダーク配色に変更されます。
- Finderウィンドウ、メニューバー、Dock
- システム設定、ファイルダイアログ
- Safari、カレンダー、メモ、メールなどのApple純正アプリ
- ダークモード対応のサードパーティアプリ
一部アプリでは独自にテーマを設定する必要がある場合もあります。
ダークモードのメリットと注意点
メリット
- 目の疲労軽減:背景が暗くなることで、まぶしさが軽減される
- 夜間作業に適している:暗所でも目に優しく、周囲への光の影響も抑えられる
- デザインの引き締まり:画像や動画が際立って見えることがある
- OLEDディスプレイでは消費電力低下:2023年時点ではMacBookにはOLEDは搭載されていないが、理論上は暗い表示が電力消費を抑える
注意点
- すべてのアプリがダークモードに対応しているわけではない
- 一部のWebページではダークモードで見づらくなる場合がある
- PDFや画像編集時に、配色判断を誤る可能性がある
SafariでのWeb表示とダークモードの関係
Safariでは、macOSのダークモードに連動して、Webページも自動的にダーク表示になる場合があります。ただし、これはWebサイト側が「prefers-color-scheme」メディアクエリに対応している場合に限られます。
例:
@media (prefers-color-scheme: dark) {
body {
background-color: #000;
color: #fff;
}
}
対応していないサイトでは、背景が白のまま表示されるため、ダークモードと統一感が取れない場合もあります。
ナイトシフトやトゥルートーンとの違い
macOSには「ナイトシフト」や「True Tone」といったディスプレイの色温度を調整する機能もあります。これらとダークモードの違いを理解しておくことが重要です。
ナイトシフト
- 時間帯に応じて画面の色温度を暖色寄りに変更する機能
- ブルーライトを軽減し、睡眠の質向上を目的としている
True Tone
- 周囲の照明環境に合わせて画面色温度を自動調整
- 紙のような自然な見え方を目指す機能
違いまとめ
- ダークモード:配色テーマの変更
- ナイトシフト:色温度の調整(時間依存)
- True Tone:色温度の調整(環境依存)
ダークモードを使った作業効率向上のポイント
ダークモードは夜間作業や集中作業に向いていますが、すべての作業に最適というわけではありません。以下の点に注意して使い分けることが推奨されます。
- テキスト中心の作業:ダークモードは有効(まぶしさ軽減)
- 画像編集や印刷物制作:ライトモード推奨(色の誤認防止)
- 動画編集:好みにより使い分け(多数の動画編集ソフトはダークUIを採用)
まとめ:MacBookのダークモードを上手に活用しよう
MacBookのダークモードは、視覚的な快適さと操作性の向上を両立する機能です。macOS標準機能として簡単に切り替え可能で、対応アプリやWebサイトが増えている今、作業環境の整備には欠かせない存在になりつつあります。
- 設定は「システム設定」または「コントロールセンター」から
- 夜間作業や目の疲れが気になる場合に有効
- 状況に応じてライトモードと使い分けるのが理想的
用途に応じた使い分けと設定の最適化により、MacBookでの作業をより快適に進めることができるでしょう。

