MacBookにおけるグラフィックボードの基本構成
MacBookシリーズでは、モデルごとに異なるグラフィック性能が提供されています。従来のIntel搭載モデルでは、統合型GPUと一部モデルにおける外部GPU(独立GPU)が採用されていましたが、Apple独自設計のM1以降は、SoC(System on a Chip)内にGPUが統合された構成となっています。
Apple Silicon(M1・M2・M3)におけるGPUの特徴
Apple Silicon搭載のMacBookには、Appleが独自に設計したGPUが統合されています。これらのGPUは、CPUと同一チップ上に配置されており、省電力性と高性能を両立しています。
M1チップのGPU
- 7コアまたは8コアのGPUがモデルにより搭載
- 4K動画編集や軽度の3D処理に対応
- 外部GPU(eGPU)は非対応
M2チップのGPU
- 8コアまたは10コアGPUを搭載
- M1より最大35%高いグラフィック性能を実現(Apple発表)
- ディスプレイ出力数も増加
M3チップのGPU
- 最大10〜40コアのGPU構成(Pro/Max/Ultraで異なる)
- ハードウェアレイトレーシングに初対応
- クリエイティブ用途に向けた高性能設計
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Intel MacBookにおけるGPUの種類
M1以前のIntel MacBookでは、以下のようなGPUが採用されていました。
統合GPU
- Intel Iris Plus Graphics
- Intel UHD Graphics
- 内蔵型のためグラフィック性能は限定的
外部GPU(独立GPU)
- AMD Radeon Proシリーズ(MacBook Pro上位モデル)
- eGPU対応(Thunderbolt 3経由)
- グラフィック作業に向いた構成
外部GPU(eGPU)は、macOS Big SurまでのIntel Macでサポートされていましたが、Apple Silicon以降は非対応となっています。
グラフィック性能の比較(用途別)
MacBookのGPU性能はモデルやチップによって大きく異なり、用途に応じて選択が必要です。
軽作業(Web閲覧・Office)
- M1〜M2搭載のMacBook Airで十分
動画編集・写真加工
- M2 Pro以上を搭載したMacBook Proが適している
3Dレンダリング・ゲーム開発
- M3 Maxや旧Intel機+eGPU構成が推奨
- Metal APIに最適化されたアプリケーションが必要
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GPU性能を確認する方法
MacBookに搭載されているGPU情報を確認するには、以下の手順が有効です。
- 「このMacについて」をクリック
- 「システムレポート」を選択
- 「グラフィックス/ディスプレイ」から詳細情報を確認
GPU使用率を監視する方法
macOSでは、内蔵の「アクティビティモニタ」でGPUの使用状況を確認できます。また、より詳細な解析には以下のツールが有用です。
- iStat Menus(有料)
- Mac Fan Control(温度管理も可)
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まとめ:MacBookのグラフィック性能は世代ごとに進化
MacBookのGPUは、Apple Siliconの導入により大きく進化を遂げています。M1からM3にかけて着実に性能が向上しており、一般的な用途はもちろん、クリエイティブ作業にも対応可能です。
eGPUの非対応などの制限はあるものの、チップ統合型のGPU設計により消費電力を抑えながら高い描画性能を実現しています。用途や作業内容に応じて適切なモデルを選ぶことが、MacBookを最大限に活用するための鍵です。
注意事項
※本記事は執筆時点の情報を元に作成しています。仕様や価格、在庫状況などは変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイト等でご確認ください。