MacBookのCPUを確認する必要性とは
MacBookのCPU(プロセッサ)は、パフォーマンスや対応アプリ、互換性に大きく関係します。特にAppleシリコン(M1/M2/M3など)とIntel製CPUではアーキテクチャが異なるため、アプリの動作要件や仮想環境、周辺機器との相性にも影響を与えます。正確に自分のMacBookのCPUを確認しておくことは、トラブル防止や買い替え判断にも有効です。
MacBookのCPUを確認する基本手順(macOS共通)
macOSでは、標準機能で簡単にCPU情報を確認することができます。以下はその基本手順です。
- 左上のAppleメニュー(リンゴマーク)をクリック
- 「このMacについて」を選択
- 表示されるウィンドウに「チップ」または「プロセッサ」の項目が表示される
この表示はmacOSのバージョンやCPUの種類によって異なり、以下のように分類されます。
- Appleシリコン(例:Apple M1、M2、M3など)→「チップ」と表記される
- Intel CPU(例:Intel Core i5、i7など)→「プロセッサ」と表記される
この違いを見れば、搭載されているCPUがApple製かIntel製か一目で判断できます。
「システム情報」でより詳細なCPU情報を確認する
より詳細なCPU情報(コア数、キャッシュ、命令セットなど)を確認したい場合は、以下の手順で「システム情報」を使うことができます。
- 「このMacについて」ウィンドウの下部にある「システムレポート…」をクリック
- 左側の「ハードウェア」セクション内にある「ハードウェア概要」を選択
ここでは以下のような情報が確認可能です:
- チップ名(例:Apple M1、Intel Core i5)
- 物理コア数/論理コア数
- L2キャッシュ、L3キャッシュの容量
- メモリの種類やバス速度
Appleシリコンの場合、CPU名は「Apple M1」や「Apple M2 Pro」などと記載され、Intel製の場合は「Intel Core i7-9750H」などの型番が確認できます。
ターミナルからCPU情報を取得する方法(上級者向け)
GUIではなくコマンドラインからCPU情報を確認したい場合、macOS標準の「ターミナル」でもチェックできます。
- Launchpadから「ターミナル」を起動する
- 以下のコマンドを入力する:
sysctl -a | grep machdep.cpu
このコマンドを実行すると、CPUのファミリー、モデル、クロック周波数、コア数などの技術的な情報が表示されます。Appleシリコンでも一部情報は取得可能ですが、Intel CPUと比較すると出力内容はやや限定的になります。
AppleシリコンとIntel CPUの違い
MacBookは2020年以降、Apple独自開発の「Appleシリコン(Mシリーズ)」に移行しています。それ以前はIntel製CPUが主流でした。
項目 | Appleシリコン | Intel CPU |
---|---|---|
登場時期 | 2020年〜 | 〜2020年 |
主な製品 | M1 / M2 / M3(Pro/Max含む) | Core i5 / i7 / i9 など |
省電力性 | 非常に高い | やや高い |
互換性 | Rosetta 2でIntelアプリ対応 | 古いmacOSやBootCampに対応 |
Windows利用 | 仮想環境のみ(BootCamp非対応) | BootCampでデュアルブート可 |
この違いにより、仮想マシンやエミュレータ、開発環境の構築にも影響が出るため、CPUの種類を正確に把握しておくことが重要です。
MacBook購入時の確認ポイントとしてのCPU
中古または型落ちモデルのMacBookを購入する際は、CPUがAppleシリコンかIntel製かを必ず確認しましょう。特に以下の点に注意が必要です:
- Appleシリコンは2020年以降のモデルに搭載されている
- Intel製CPU搭載MacBookはmacOSアップデートのサポートが今後終了する可能性がある
- BootCampを使いたい場合はIntelモデルのみが対応している
また、Apple公式サイトの「Macの整備済製品」ページでも、チップ種別が明記されていることが多いため、事前確認が可能です。
まとめ:MacBookのCPUは数クリックで確認可能
MacBookのCPUを確認する方法は、「このMacについて」からすぐに確認でき、より詳細な情報は「システム情報」や「ターミナル」でも取得できます。AppleシリコンとIntel製CPUでは性能や互換性に大きな差があるため、確認しておくことで、アプリの動作可否やOSの対応状況を事前に把握できます。
今後MacBookを買い替える際や、特定のアプリを使用する予定がある場合には、必ずCPU情報をチェックしてから判断することが重要です。