はじめに:MacBookがネットに繋がらない状況とは
MacBookでインターネットに繋がらない状況は、日常的な作業や仕事に大きな支障をきたします。Wi-Fiアイコンは表示されているのにネットにアクセスできない、そもそもWi-Fiネットワークが見つからない、接続はされているのにページが開かないなど、症状は様々です。本記事では、MacBookがネットに繋がらない場合の代表的な原因と、それぞれに対する具体的な対処法を解説します。
ネットワーク接続の基本的な確認手順
まずは物理的・基本的な要因を除外するために以下を確認してください。
- 他のデバイスは接続できているか:スマートフォンや別のPCが同じWi-Fiでインターネットに接続できるかを確認。
- Wi-Fiルーターの状態:ルーターの再起動や接続ケーブルの緩みを確認。
- MacBookのWi-Fiがオンになっているか:メニューバーのWi-Fiアイコンがグレーになっていないか確認。
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MacBook側のWi-Fi設定を確認する
Wi-Fi設定に問題がある場合、接続が不安定または完全に切断されることがあります。
- 「システム設定」→「ネットワーク」→「Wi-Fi」を開く。
- 接続先が表示されているか確認し、目的のSSIDがあれば選択。
- 必要に応じてWi-Fiのパスワードを再入力。
接続済みでもネットに繋がらない場合は、「ネットワーク環境の作成」や「詳細設定」→「このネットワークを削除して再接続」が有効です。
インターネット診断機能を使う
macOSには、ネット接続の状態を自動診断するツールが搭載されています。
- Optionキーを押しながらメニューバーのWi-Fiアイコンをクリック。
- 「ワイヤレス診断を開く」を選択し、指示に従ってトラブルシューティングを実行。
このツールでは、Wi-Fi信号強度、干渉、接続エラーなどが検出され、解決策が提示される場合があります。
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IPアドレスやDNS設定の見直し
MacBookが正しくIPアドレスやDNSサーバを取得できていないと、インターネットに接続できないことがあります。
- 「システム設定」→「ネットワーク」→「Wi-Fi」→「詳細設定」→「TCP/IP」タブを開く。
- IPv4の構成:通常は「DHCPを使用」に設定。
- IPアドレスが「169.254〜」の場合:ルーターからIPを取得できていない状態です。ルーターを再起動し、再接続を試みます。
- 「DNS」タブで、Google Public DNS(8.8.8.8、8.8.4.4)などに変更することで解消する例もあります。
Wi-Fi構成ファイルのリセット
ネット接続の構成ファイルが破損している場合、Wi-Fiが正しく動作しないことがあります。
- Wi-Fiをオフにした状態で「Finder」→「移動」→「フォルダへ移動」から以下のディレクトリを開く:
/Library/Preferences/SystemConfiguration/
- 以下のファイルをデスクトップなどに退避してから削除:
- com.apple.airport.preferences.plist
- com.apple.network.identification.plist
- com.apple.wifi.message-tracer.plist
- NetworkInterfaces.plist
- preferences.plist
- MacBookを再起動し、Wi-Fiを再度有効にします。
この作業はWi-Fi設定が初期化されるため、再接続時にパスワードの再入力が必要になります。
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ソフトウェア・システムの影響を確認する
- VPNやセキュリティソフト:特定のVPNやファイアウォールアプリが接続をブロックしている可能性があります。一時的に無効化して確認。
- macOSのアップデート:「システム設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から最新版への更新が有効なことがあります。
ハードウェアの問題を疑う場合
上記の方法でも接続できない場合、ハードウェア側の故障(Wi-Fiモジュールやアンテナ不良)の可能性もあります。
- 診断モードの起動:MacBookをシャットダウンし、起動時に「D」キーを押し続けてApple Diagnosticsを起動。
- Wi-Fi関連のエラーが表示される場合は、Appleサポートや正規サービスプロバイダでの点検が必要です。
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注意事項
※本記事は執筆時点の情報を元に作成しています。仕様や価格、在庫状況などは変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイト等でご確認ください。