MacBookとiPhoneのミラーリングとは?
MacBookとiPhoneのミラーリングとは、iPhoneの画面をMacBookにリアルタイムで表示する機能のことです。これにより、アプリ操作の録画、オンライン会議での画面共有、トラブル時のリモートサポートなどに活用できます。
ミラーリングの主な手段は以下のとおりです:
- 有線接続でQuickTime Playerを使用
- AirPlayミラーリング(macOS Monterey以降)
- サードパーティ製アプリ(Reflector、ApowerMirrorなど)
方法1:QuickTime Playerによる有線ミラーリング
最も安定して利用できる方法が、Apple純正アプリ「QuickTime Player」を使った有線ミラーリングです。
必要なもの
- iPhoneとMacBookを接続するUSBケーブル(LightningまたはUSB-C)
- macOSに標準搭載されているQuickTime Player
手順
- iPhoneをMacBookにケーブルで接続
- MacBookでQuickTime Playerを起動
- 「ファイル」→「新規ムービー収録」を選択
- 録画ウィンドウが表示されたら、録画ボタンの横にある下向き矢印をクリック
- 「カメラ」の項目でiPhoneを選択
これでiPhoneの画面がMacBook上にリアルタイムで表示されます。録画を開始しない限り、単なる画面ミラーとして使用できます。
方法2:AirPlayでiPhoneからMacBookへワイヤレスミラーリング
macOS Monterey以降では、iPhoneのAirPlay出力先としてMacBookを指定することが可能です。ただし、対応する機種とOSの条件があります。
対応要件
- iPhone:iOS 14以降
- MacBook:macOS Monterey以降+対応ハード(2020年以降のモデル)
- 両方の端末が同じWi-Fiネットワーク上にあること
手順
- iPhoneのコントロールセンターを開く
- 「画面ミラーリング」をタップ
- 表示されたデバイス一覧からMacBookを選択
MacBook上にAirPlay受信ウィンドウが表示され、iPhoneの画面がワイヤレスで表示されます。操作はiPhoneからのみ可能です。
方法3:サードパーティ製アプリでより高度なミラーリング
有線接続なしでリアルタイムにiPhoneの操作画面をMacに映したい場合や、録画・配信用途がある場合は、専用アプリの導入も検討できます。
代表的なアプリ
- Reflector:AirPlayミラーリング対応。録画や画質調整も可能。
- ApowerMirror:Wi-FiまたはUSB接続で利用可能。双方向操作機能あり(要Pro版)。
- LetsView:基本無料でミラーリングに対応。画質はやや劣るが手軽。
これらのアプリは、業務用プレゼンや教育現場、ゲーム実況などにも活用されており、ニーズに応じて選択が可能です。
ミラーリングがうまくいかないときの確認ポイント
うまくミラーリングできない場合は、以下を確認してください。
- iPhoneとMacBookが同じWi-Fiネットワークに接続されているか
- iPhoneとMacのOSバージョンがミラーリング機能に対応しているか
- USBケーブルが正しく認識されているか(Apple純正またはMFi認証)
- QuickTime PlayerやAirPlayが最新バージョンであるか
- ファイアウォールやウイルス対策ソフトが通信をブロックしていないか
それでも解決しない場合は、一度再起動してから再接続を試すと、改善することがあります。
画面録画やライブ配信に活用する場合の注意点
ミラーリング機能を使って画面録画やライブ配信を行う場合、以下の点に注意してください。
- QuickTimeでの録画はmacOS標準機能で可能
- 音声録音はiPhoneからのシステム音は原則として含まれない(要外部マイクまたは録音アプリ)
- 著作権保護されたアプリや動画はミラーできない場合がある(例:Netflix、Apple TVなど)
録画や配信の前に、著作権や使用許諾に違反しない内容であることを確認しましょう。
まとめ:MacBookとiPhoneのミラーリングは用途に応じて選択可能
MacBookとiPhoneのミラーリングは、用途や環境に応じて複数の方法が用意されています。安定性と画質を求めるなら有線+QuickTime、手軽さを重視するならAirPlay、より多機能を求めるならサードパーティ製アプリの導入が有効です。
いずれの方法も操作は比較的簡単で、MacとiPhoneのエコシステムを活かした活用が可能です。プレゼン・教育・録画・サポートなど、目的に応じて最適なミラーリング手段を選択してください。

