MacBookとiPhoneをミラーリングするとは?
MacBookでiPhoneの画面をミラーリングするとは、iPhoneの画面表示をそのままMacBook上に映し出すことを指します。これにより、プレゼンテーション、録画、トラブルシューティングなど、さまざまな用途に活用できます。
macOSとiOSはApple製品同士の親和性が高く、特別なアプリを使わなくても基本的なミラーリングが可能です。本記事では、有線・無線の両方の方法を解説します。
方法①:QuickTime Playerを使った有線ミラーリング
QuickTime Playerを使用すると、MacBookでiPhoneの画面をリアルタイムにミラーリングしながら録画することも可能です。以下はその手順です。
必要なもの:
- MacBook(macOS 10.10以降)
- iPhone(iOS 8以降)
- LightningケーブルまたはUSB-Cケーブル
手順:
- iPhoneをMacBookにケーブルで接続する
- iPhoneのロックを解除し、「このコンピュータを信頼」をタップ
- MacBookでQuickTime Playerを起動
- 「ファイル」→「新規ムービー収録」を選択
- 録画ボタン横の▼をクリックし、カメラ・マイクに「iPhone」を選択
これでiPhoneの画面がMacBookに表示されます。録画ボタンを押せばそのまま画面収録も可能です。
方法②:AirPlayを使った無線ミラーリング(macOS Monterey以降)
macOS Monterey以降では、AirPlayの受信機能がMacBookに追加され、iPhoneから直接MacBookにミラーリングできるようになりました。以下はその手順です。
条件:
- MacBookがmacOS Monterey以降であること
- iPhoneがiOS 15以降であること
- 同一のWi-Fiネットワークに接続していること
手順:
- MacBook側で「システム設定」→「一般」→「AirPlay & Handoff」から「AirPlay受信」をオンにする
- iPhoneの画面右上からコントロールセンターを開く
- 「画面ミラーリング」アイコンをタップ
- 表示された一覧からMacBookを選択
これでiPhoneの画面が無線でMacBookに表示されます。遅延が少なく、ケーブル不要の便利な方法です。
方法③:サードパーティ製アプリを使用するケース
macOSがMonterey以前の場合や、より高機能な録画・配信をしたい場合は、以下のようなアプリの利用も検討されます。
- Reflector:AirPlayを使った画面共有ソフト
- ApowerMirror:有線・無線に対応し、PC側から操作も可能
- LetsView:無料で多機能なミラーリングアプリ
ただし、これらは追加のインストールが必要であり、セキュリティや通信制限に注意が必要です。
音声の出力はどうなる?
QuickTimeやAirPlayでは、音声もMacBook側に転送されます。ただし、アプリによっては音声が転送されない場合もあります。音声が重要な場合はQuickTime Playerの使用が安定的です。
ミラーリングがうまくいかないときの対処法
ミラーリングが正常に動作しない場合は、以下の点を確認してください。
- iPhoneとMacBookが同じWi-Fiに接続されているか
- iPhoneの「画面ミラーリング」が正しく選択されているか
- macOSとiOSが対応バージョンか
- ケーブル接続の場合は正規のAppleケーブルを使用しているか
- QuickTime PlayerやAirPlay受信設定が正しく行われているか
まとめ:目的に応じてミラーリング方法を選択しよう
MacBookでiPhoneの画面をミラーリングする方法は、用途やmacOSのバージョンによって複数あります。有線接続ならQuickTime Player、無線ならAirPlayが主流です。特別な用途がある場合はサードパーティ製アプリも有効です。
プレゼンや教育現場、動画作成など、さまざまな場面で活用できるiPhoneのミラーリング。正しい手順と環境を整えれば、誰でも簡単に利用できます。