MacBookにおけるベンチマークとは何か
ベンチマークとは、コンピュータの性能を数値化して客観的に評価する手法のことです。MacBookでは、CPU・GPU・メモリ・ストレージ・バッテリーなどの性能を測定でき、モデルごとの性能比較や用途に応じた選定に役立ちます。
Appleシリコン(M1・M2・M3など)の登場により、従来のIntel製MacBookと大きく性能構成が異なっているため、ベンチマークによる検証の重要性が増しています。
代表的なベンチマークソフト一覧
MacBookで利用される代表的なベンチマークツールは以下の通りです。
- Geekbench 6:CPUおよびGPUのシングル/マルチコア性能を数値化
- Cinebench:マルチスレッド性能測定。主にCPUのレンダリング能力を評価
- Blackmagic Disk Speed Test:内蔵SSDの読み書き速度を測定
- GFXBench:GPU性能とグラフィックス処理能力を計測
- BrowserBench(Speedometerなど):Webブラウザ上でのJavaScript処理速度を評価
これらはApp Storeまたは公式サイトからインストール可能です。一部は無料で利用できます。
【PR】スポンサーリンク
ベンチマークの実行手順(例:Geekbench)
Geekbenchを用いた測定手順は以下の通りです。
- Geekbench公式サイトまたはApp Storeからアプリをダウンロード
- アプリを起動し、「CPU Benchmark」または「GPU Benchmark」を選択
- 自動でテストが開始され、スコアが表示される
- テスト結果はGeekbenchのデータベースに保存され、他ユーザーと比較可能
計測中は他の作業を控えることで、より正確なスコアを取得できます。
Appleシリコン(M1〜M3)のベンチマーク傾向
Appleシリコン搭載MacBookは、M1から始まり、現在ではM3シリーズまで展開されています。主なベンチマークスコアの傾向は以下の通りです(Geekbench 6参考値)。
- M1:シングル 約2300/マルチ 約8400
- M2:シングル 約2600/マルチ 約9700
- M3:シングル 約3100/マルチ 約12000
- M3 Pro:マルチ 約14800(コア数増加)
- M3 Max:マルチ 約21000以上(GPU性能も大幅向上)
特にM3以降は高いGPUスコアを記録しており、映像編集や3DCG処理において強力な性能を発揮します。
【PR】スポンサーリンク
用途別に見る必要なベンチマーク水準
MacBookの使用目的によって、必要とされるベンチマークスコアには違いがあります。
- 文書作成・Web閲覧:M1クラスで十分(Geekbenchマルチスコア8000以上)
- プログラミング・仮想環境:M2以上(マルチスコア10000〜12000推奨)
- 動画編集・画像処理:M2 Pro以上(高GPUスコアが必要)
- 3DCG・AI処理:M3 Max推奨(GPUメモリ帯域幅とマルチコア性能が重要)
自分の用途に見合ったスペックかどうかを確認する指標として、ベンチマークは有効です。
測定時の注意点と誤解
ベンチマークのスコアは一定の目安にはなりますが、以下の点に留意が必要です。
- 発熱や電源環境でスコアが変動する:ファンレスのAirではサーマルスロットリングの影響あり
- 実際の使用体感とは異なる場合がある:アプリ起動速度などはスコアだけでは測れない
- バックグラウンド処理の影響:測定時はアプリをすべて終了することが望ましい
比較はあくまで同条件下での実施が前提であり、数値だけに依存するのは避けるべきです。
【PR】スポンサーリンク
測定結果の確認と公開ベンチマークとの比較
GeekbenchやCinebenchなどの測定結果は、自動的にオンラインのスコアデータベースに登録され、他のユーザーのデータと比較できます。
以下の点を確認することで、自分のMacBookが正常な性能を発揮しているか判断できます。
- 同一チップ・同一構成と比べて大幅
 注意事項※本記事は執筆時点の情報を元に作成しています。仕様や価格、在庫状況などは変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイト等でご確認ください。
 
  
  
  
  

