MacBookでExcelのセル内に改行を入れるには
MacBookでMicrosoft Excelを使用している際、セル内で文章を整形したいときに「改行」が必要になることがあります。Windows版では「Alt + Enter」が一般的な改行ショートカットですが、macOS(MacBook)版Excelでは操作方法が異なります。
MacBookでセル内に改行を入力するには、以下のショートカットを使用します:
- Control + Option + Return
このショートカットを使うことで、同じセルの中で次の行に文字を続けて入力することができます。改行後も改行された位置から入力が続きます。
具体的な操作手順
- 改行したいセルをダブルクリック、またはF2キー(編集モード)で入力状態にする。
- カーソルを改行したい位置に合わせる。
- Control + Option + Returnキーを同時に押す。
- 改行されるので、そのまま続けて次の行の内容を入力。
この方法は、Excel for Mac(Microsoft 365、Excel 2021、Excel 2019など)に共通して使用できます。
macOSのバージョンやExcelのバージョンによる差異
基本的にはmacOSのバージョンに関わらず、Excelのバージョンが2020年以降のものであれば「Control + Option + Return」でセル内改行が可能です。ただし、Excelの旧バージョンや他社製Excel互換ソフトでは動作が異なる場合があります。
ショートカットが効かない場合、システム環境設定やキーボード設定で「Option」キーが別機能に割り当てられていないかを確認する必要があります。
数式や関数内での改行は不可
セルの中に入力されているのが文章や箇条書きであれば、改行は問題なく反映されます。しかし、関数や数式の中で改行を入れることはできません。その場合、関数自体の構造を見直すか、複数セルに分割する必要があります。
例えば、以下のような数式では改行は使えません:
=IF(A1=1,"はい","いいえ")
このような数式を視覚的に見やすくしたい場合は、関数の入れ子構造を分けて複数行で管理するか、VBAやスクリプトの活用が必要です。
複数行入力されたセルの見え方と折り返し設定
Mac版Excelで改行を含むセルは、そのままだと一部が表示されないことがあります。この場合、以下の設定を行うことで見やすく表示されます:
- セルを選択 → メニュー「書式」→「セルの書式設定」→「配置」→「折り返して全体を表示」にチェック
- または、ホームタブ→「折り返して全体を表示」ボタンをクリック
これにより、セル内の改行を自動で反映し、すべての行が表示されるようになります。行の高さは自動的に調整されますが、手動で高さを設定することも可能です。
Apple製キーボードとWindows用キーボードの違い
MacBookに接続する外部キーボード(特にWindows用USBキーボード)では、OptionキーとAltキーの配置が異なるため、「Control + Option + Return」の代わりに「Control + Alt + Enter」が該当することがあります。
キーボードの物理構成に依存するため、うまく改行できない場合はキーボードの種類と設定を再確認する必要があります。
ショートカットが効かないときの代替方法
ショートカットでうまく改行できない場合は、以下の方法も試すことができます:
- テキストエディタ(例:メモ.app)で改行を含む文を作成
- 該当の文章をコピー
- Excelのセルにペースト
この方法でも改行を含んだデータとしてセルに貼り付けることが可能です。ただし、Excelのバージョンや環境によっては行の高さ調整が必要になることがあります。
まとめ:MacBookでのExcel改行は専用ショートカットで対応可能
MacBookでExcelのセル内に改行を入れるには、Control + Option + Returnというショートカットを使用します。Windowsの「Alt + Enter」とは異なる操作となるため、慣れていない方は戸惑うことがありますが、一度覚えればスムーズに利用できます。
セル内改行は文章の整形や見やすさの向上に役立ちます。折り返し設定や行の高さ調整と併用し、より実用的にExcelを活用しましょう。

