はじめに:M2とM3搭載MacBook Airの違いとは
Appleは、独自設計のAppleシリコンとして「M2」「M3」チップを搭載したMacBook Airをそれぞれ2022年と2024年に発表しました。本記事では、M2とM3モデルのMacBook Airを比較し、性能差、価格帯、対応機能などを事実に基づいて整理します。購入や買い替えの判断材料としてご活用ください。
MacBook Air M2とM3の発売時期と位置づけ
- MacBook Air M2:2022年7月発売
- MacBook Air M3:2024年3月発売(13インチおよび15インチ)
M2モデルは従来のM1の後継機として位置づけられた一方、M3モデルは3nmプロセスで製造された次世代チップを搭載し、パフォーマンスと効率性の向上が図られています。
主な仕様比較
| 項目 | MacBook Air M2 | MacBook Air M3 | 
|---|---|---|
| チップ | Apple M2(5nm) | Apple M3(3nm) | 
| CPUコア | 8コア(4高性能+4高効率) | 8コア(4高性能+4高効率) | 
| GPUコア | 8または10コア | 8または10コア | 
| RAM構成 | 8GB / 16GB / 24GB | 8GB / 16GB / 24GB | 
| バッテリー駆動時間 | 最大18時間 | 最大18時間 | 
| ストレージ | 256GB〜2TB | 256GB〜2TB | 
| ディスプレイ | 13.6 / 15.3インチ Liquid Retina | 13.6 / 15.3インチ Liquid Retina | 
| Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E | 
| 対応外部ディスプレイ | クラムシェルモードで1台まで | クラムシェルモードで2台まで | 
処理性能の違い
M3チップは、より先進的な3nmプロセスで製造されており、M2チップと比較してCPU・GPUともに10〜20%程度の性能向上が確認されています(Apple社公表値)。特にグラフィック処理や3Dレンダリングなどの重い作業でM3の優位性が見られます。
バッテリー持続時間はほぼ同等
Appleの公式発表によれば、M2およびM3モデルのバッテリー駆動時間はいずれも最大18時間(Apple TVアプリの動画再生)です。処理効率はM3の方が上ですが、バッテリー容量や設計は大きく変わっていないため、実使用時間に大きな差は見られません。
外部ディスプレイ対応の拡張性
MacBook Air M3は、M2モデルでは制限されていた「クラムシェルモードで2台の外部ディスプレイ出力」に対応しました。複数モニターを使用するユーザーにとって、この点は大きな進化といえます。
Wi-Fi性能の違い
M3モデルはWi-Fi 6Eに対応しており、6GHz帯域を利用可能です。これにより、対応ルーターを使用する場合、M2モデルよりも高速・低遅延な通信が期待できます。ただし、ルーター側もWi-Fi 6E対応である必要があります。
価格差とコストパフォーマンス
- MacBook Air M2 13インチ:148,800円(税込)〜
- MacBook Air M3 13インチ:164,800円(税込)〜
- MacBook Air M3 15インチ:198,800円(税込)〜
価格差は約16,000円〜で、性能向上や機能追加を踏まえるとM3モデルは妥当な上昇幅といえます。
どちらを選ぶべきか
- M2がおすすめな人:ライトな作業(文書作成、Web閲覧、動画視聴)が中心で、コスト重視のユーザー
- M3がおすすめな人:複数モニターを使いたい、Wi-Fi 6E環境で作業する、3Dや動画編集などを行うユーザー
まとめ
MacBook Air M2とM3は、見た目や基本設計はほぼ同じですが、チップ性能・拡張性・通信機能に明確な差があります。ライトユーザーならM2で十分ですが、将来性や高負荷作業を見据えるならM3が最適といえるでしょう。価格差を許容できるなら、M3モデルの導入を検討する価値は高いといえます。
 
  
  
  
  
