iPadでWordの代わりになるアプリはあるのか?
iPadでMicrosoft Word(以下、Word)を使うには、Microsoft 365のサブスクリプションが必要となる場合があります。無料で使える範囲は限定的で、特に高度な編集や機能を利用したい場合は有料プランが求められます。そこで注目されるのが「iPadでWordの代わりになるアプリ」です。
本記事では、無料から有料までの主要な代替アプリを紹介し、それぞれの特徴や使い勝手を比較します。
1. Apple Pages|iPadに標準搭載の文書作成アプリ
「Pages」はAppleが提供する純正アプリで、多くのiPadにプリインストールされています。Microsoft Wordとの互換性も高く、基本的な文書作成には十分な機能を備えています。
- 価格:無料
- 特徴:シンプルなUI、テンプレートが豊富
- 互換性:.docx形式の読み込み・書き出しに対応
iCloudとの連携により、MacやiPhoneともファイルを簡単に共有できます。
2. Googleドキュメント|クラウド重視なら有力候補
Googleアカウントがあれば無料で使える「Googleドキュメント」は、リアルタイムの共同編集機能に強みがあります。専用アプリをインストールすることで、iPad上でも快適に動作します。
- 価格:無料
- 特徴:自動保存、リアルタイム共同編集
- 互換性:Word形式のインポート・エクスポートに対応
ただし、オフライン環境での編集には事前の設定が必要です。
3. WPS Office|軽量でWord互換性が高いオールインワンアプリ
「WPS Office」はKingsoftが提供する文書作成ツールで、Word・Excel・PowerPointの代替として使えるアプリです。
- 価格:基本無料(広告表示あり)
- 特徴:文書、表計算、スライドすべて対応
- 互換性:.doc/.docxファイルに高い対応力
広告が煩わしい場合は、有料版(月額数百円〜)を選ぶことで広告なしにできます。
4. Polaris Office|多機能ながら無料利用可能
Polaris OfficeもWordの代替としてよく使われるアプリです。無料で多くの機能が利用可能で、クラウドストレージ連携にも対応しています。
- 価格:無料(プレミアム機能は有料)
- 特徴:UIがわかりやすく、軽量設計
- 互換性:Word文書の編集・保存に対応
DropboxやGoogle Driveなど主要なクラウドとの連携機能もあり、ファイル管理が便利です。
5. Zoho Writer|セキュリティ重視ユーザー向け
「Zoho Writer」はZoho社が提供するオンライン文書作成ツールで、ビジネス向けのセキュリティ設計がなされています。
- 価格:無料(Zohoアカウント登録必要)
- 特徴:オフライン編集対応、ユーザー権限管理が可能
- 互換性:.docxファイルの読み書きに対応
チームでの使用やセキュアな環境を重視するユーザーには向いています。
6. それぞれのアプリの比較表
| アプリ名 | 価格 | 共同編集 | Word互換 | 特記事項 |
|---|---|---|---|---|
| Pages | 無料 | ◯(iCloud) | ◯ | Apple製品との相性抜群 |
| Googleドキュメント | 無料 | ◎ | ◯ | クラウドベース、自動保存 |
| WPS Office | 無料(一部有料) | △ | ◎ | 広告あり |
| Polaris Office | 無料(一部有料) | △ | ◎ | クラウド連携が豊富 |
| Zoho Writer | 無料 | ◯ | ◯ | セキュリティ・権限管理に強み |
まとめ:iPadでWordの代わりに使えるアプリの選び方
iPadでWordの代替となるアプリは多数存在します。選ぶ際には、次の3点を基準にすると良いでしょう。
- 互換性の高さ:Wordファイル(.docx)とのやり取りが多い場合はWPS OfficeやPolaris Officeが適しています。
- 共同編集の有無:リアルタイムでの作業が必要な場合はGoogleドキュメントが有力候補です。
- UIや操作感:Apple製品に慣れているならPagesがもっとも違和感なく使えます。
無料で始められるアプリも多いため、まずは実際に試してみて、自分の用途や作業スタイルに合ったものを選ぶのが最も効果的です。

