iPadに「低電力モード」は存在するか?
iPhoneでは「低電力モード」をオンにすることでバッテリー消費を抑える機能が利用できますが、iPadにはこの「低電力モード」が搭載されているのか疑問に思うユーザーも多いでしょう。結論から言うと、2025年6月現在、iPadOSには「低電力モード」が標準搭載されています。
ただし、iOSにおける同機能と比較すると、その動作や設定の場所は若干異なります。本記事ではiPadにおける低電力モードの利用方法と、さらにバッテリー消費を抑えるための代替手段をあわせて解説します。
iPadの低電力モードの概要と設定手順
iPadOS 15以降の一部モデルでは、iPhoneと同様に「低電力モード」が利用可能です。これにより、以下の機能が制限され、バッテリー消費が軽減されます:
- メールの自動取得
- バックグラウンドでのアプリ更新
- 一部ビジュアルエフェクト
- 自動ロックまでの時間が短縮
設定手順は以下の通りです:
- 「設定」アプリを開く
- 「バッテリー」をタップ
- 「低電力モード」をオンに切り替える
また、コントロールセンターにショートカットを追加することで、ワンタップで切り替えることも可能です。
低電力モードが表示されない場合の理由
一部の古いiPadモデルや、iPadOSのバージョンが古い場合、「低電力モード」の項目が表示されないことがあります。この機能はiPadOS 15以降で段階的に追加されており、すべての端末で対応しているわけではありません。
対象端末かどうか確認するには、以下のいずれかをチェックします:
- 「設定」→「バッテリー」に「低電力モード」のスイッチがあるか
- OSがiPadOS 15以上にアップデートされているか
- Appleの公式サイトでモデル別対応状況を確認
非対応端末では、後述する代替手段によってバッテリー消費を抑えることが推奨されます。
低電力モードのON/OFFの目安と活用例
以下のような状況では、低電力モードを有効にすることでバッテリーの持ちを延ばす効果が期待できます:
- 外出中で充電が困難なとき
- 就寝前や長時間の使用予定がないとき
- バッテリー残量が20%以下になったとき(iOSと同様に通知される)
必要に応じて手動でオン/オフを切り替えられるため、使用状況に応じた運用が可能です。
iPadでバッテリーを長持ちさせるその他の方法
低電力モードが利用できない端末や、さらなる節電を目指す場合、以下の方法が効果的です。
画面輝度の自動調整をオフにする
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「画面表示とテキストサイズ」
- 「明るさの自動調整」をオフ
- 「設定」→「画面表示と明るさ」→「明るさ」を手動で調整
不要なバックグラウンド更新を無効にする
- 「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」
- 「オフ」または「Wi-Fiのみ」に設定
Bluetoothや位置情報のオフ
- 「設定」→「Bluetooth」をオフ
- 「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」で不要なアプリの位置情報を「なし」に設定
通知を制限する
- 「設定」→「通知」
- 不要なアプリの通知をオフにする
Wi-Fiとモバイルデータ通信の使い分け
通信環境によってはWi-Fiの方が省電力になる場合があります。不要なときは通信をオフにするのも一手です。
まとめ:iPadの電池を効率よく管理するには
iPadにも「低電力モード」が利用可能な機種があり、設定次第でバッテリーの持ちを大幅に改善できます。ただし、機種やOSバージョンによっては未対応であるため、その場合は画面輝度や通信設定の見直しによる節電が効果的です。
旅行中や電源確保が難しい場面では、あらかじめ節電設定をしておくことで、快適かつ長時間の利用が可能になります。バッテリーを無駄なく使いたい場合は、日常的に設定を見直す習慣をつけましょう。