MacBookのUSキーボードとは何か?基本構造を解説
MacBookのキーボードには複数の配列が存在し、その中でも「USキーボード」はアメリカ英語配列のキーボードを指します。Apple公式サイトでは「英語(US)」として選択可能であり、JIS(日本語)配列とはキーの形状や記号の位置に違いがあります。
MacBookでUSキーボードを選ぶには、購入時の構成オプションで「英語(US)」を指定する必要があり、購入後にJISからUSへ物理的に変更することは基本的にできません。
USキーボードとJISキーボードの主な違い
MacBookに搭載されるJIS(Japanese Industrial Standard)配列とUS配列の違いは以下のようになります:
| 項目 | USキーボード | JISキーボード |
|---|---|---|
| キー数 | 78キー | 79キー |
| エンターキーの形状 | 横長(リターンキー) | L字型 |
| かな入力キー | なし | 「英数」「かな」キーあり |
| 記号の位置 | 一部異なる(@、”、\など) | 日本語入力を前提に配置 |
| スペースキーの長さ | 長い | 短い |
US配列は英語タイピングに最適化されており、ソフトウェア開発や海外での業務環境にも対応しやすい構成です。一方、日本語入力に特化したJIS配列は日本国内での一般用途に向いています。
USキーボードのMacBookを選ぶ方法
Apple公式ストアや一部量販店のオンラインストアでは、カスタマイズ構成としてUSキーボードの選択が可能です。選択可能なタイミングと方法は以下の通りです:
- Apple公式ストアで製品ページにアクセス
- 「構成をカスタマイズ」ボタンをクリック
- キーボードの種類として「英語(US)」を選択
- 注文を確定し、納品を待つ(通常モデルより納期が延びる可能性あり)
店頭で販売されているモデルはJISキーボードが標準となっており、US配列は原則として店頭在庫には含まれません。
ソフトウェアでのキーボード配列切り替えは可能か
物理的なキーボード配列と、macOS上でのソフトウェア入力設定は独立して管理されます。システム設定において、以下のような設定が可能です:
- 「キーボード」>「入力ソース」から英語(US)や日本語(JIS)の入力ソースを追加
- US物理キーボードに対してJIS配列の入力を設定すると、キー入力と表示が一致しなくなる
したがって、見た目通りに入力したい場合は、物理配列とソフトウェア入力ソースの一致が推奨されます。
USキーボードのメリットとデメリット
MacBookでUSキーボードを選択する際のメリットとデメリットを以下に整理します:
メリット
- プログラミングに適した記号配置({ }、@、/ など)
- スペースキーが長く操作性が良い
- 海外の資料やチュートリアルとの整合性が取りやすい
デメリット
- 日本語かな入力がしづらい
- 一部の記号入力に慣れが必要(特に@や\)
- JISキーボードに戻ると混乱しやすい
特に開発者や英文主体の入力作業が多いユーザーにはUS配列が好まれます。
JIS配列との混在環境での注意点
複数のMacや外付けキーボードを併用する場合、JISとUS配列が混在すると入力ミスや操作混乱の原因になります。
以下のような運用ルールが有効です:
- 全デバイスでUS配列に統一する
- 外付けキーボードも配列を合わせる(例:Magic Keyboard英語版)
- キー配列の視覚的確認ステッカーを貼る
MacBook本体と外付けキーボードの物理配列が異なる場合、入力の不一致が生じやすく、特に記号キーに注意が必要です。
まとめ:MacBookのUSキーボードは用途に応じて選ぶべき
MacBookのUSキーボードは、特に英語入力やプログラミング用途において高い操作性を提供します。ただし、日本語入力やかな入力に慣れているユーザーにとっては制約もあります。
選定時のポイント:
- 英語主体の作業やコーディングが多いならUS配列が有利
- 日本語入力を重視するならJIS配列が扱いやすい
- 購入時にしか選択できないため、事前の検討が重要
一度選択すると変更が困難なため、MacBook購入時には用途と操作スタイルを見極めたうえで、最適なキーボード配列を選ぶことが推奨されます。


