iPadでWord(ワード)を使うには?基本的な導入方法
iPadでMicrosoft Word(以下、Word)を使用するには、「Microsoft Word」アプリをApp Storeからインストールする必要があります。このアプリはMicrosoft公式から提供されており、iOS/iPadOS用に最適化されています。
インストール手順は以下の通りです。
- App Storeを開く
- 検索バーに「Word」と入力
- 「Microsoft Word」アプリをダウンロード
- Microsoftアカウントでログイン
アプリをインストールするだけで、基本的な閲覧・簡易編集は無料で可能ですが、機能には制限があります。
無料でできることと制限のある機能
iPadでWordを無料利用する場合、以下の操作は可能です。
- Wordファイル(.docx)の閲覧
- 基本的な文章入力や編集
- 保存・共有(OneDriveやデバイス本体)
ただし、無料利用では以下のような高度な機能は制限されます。
- セクションの分割やカスタムヘッダーの編集
- 変更履歴機能の全操作
- 文書の比較や翻訳ツール
- カスタムスタイルの保存
これらの機能を使用するには、Microsoft 365のサブスクリプション契約が必要です。
Microsoft 365の利用と有料プランの概要
iPadでWordのすべての機能を使いたい場合、Microsoft 365の契約が必要になります。個人向けの料金プランは以下の通りです(2025年6月時点)。
- Microsoft 365 Personal:1ユーザー 月額約1,490円または年額約14,900円
- Microsoft 365 Family:最大6ユーザー 月額約2,100円または年額約21,000円
サブスクリプション契約により、WordだけでなくExcel、PowerPoint、Outlookなども含まれる他、1TBのOneDriveストレージが提供されます。
iPadでWordを使うメリットと利用シーン
iPadでWordを使う主なメリットは以下の通りです。
- 外出先でもドキュメントの閲覧・編集が可能
- Apple Pencilを使って手書きメモや注釈を追加できる
- クラウド連携によりPCとシームレスにデータ共有
- Bluetoothキーボードを接続すればノートPCのように使用可能
これにより、大学生のレポート作成、ビジネスマンの出張先での資料修正、ライターやブロガーの執筆作業など、多様な用途に対応できます。
iPad版Wordの機能制限とPC版との違い
iPad版のWordにはPC版と比較して一部制限があります。
機能 | iPad版 | PC版 |
---|---|---|
マクロ/VBA | 非対応 | 対応 |
アドイン | 一部対応 | フル対応 |
ショートカットキー | 限定的 | 豊富 |
カスタマイズ性 | 制限あり | 高い |
PCと同じ操作を期待する場合には、用途によっては制約を感じる可能性があります。
オフライン利用とファイル保存の扱い
iPad版Wordはオフラインでも基本的な編集が可能ですが、保存先や同期方法には注意が必要です。
- OneDriveを使っている場合:オンライン状態で自動同期される
- 本体保存の場合:ファイルアプリ内に手動保存が必要
- 他アプリとの共有:AirDropやメール添付も利用可能
オフラインでの編集後に再接続すると自動で同期されますが、保存ミスを防ぐためにも作業前後の接続状態を確認することが重要です。
代替アプリとの比較
Word以外にもiPadで利用できる文書作成アプリがあります。
- Apple Pages:無料で利用可能。Apple製品間の連携に優れる
- Google Docs:Googleアカウントがあれば無料。共同編集に強い
- Polaris Office:Word互換。軽量で基本機能は無料
それぞれの特徴を把握した上で、自分の用途に合ったアプリを選ぶことが重要です。
まとめ:iPadでWordを活用するには目的に応じた選択を
iPadでWordを使用することで、外出先や移動中でも文書の閲覧・編集が可能になります。無料版でも基本的な編集はできますが、機能制限を越えて本格的に活用するにはMicrosoft 365の契約が必要です。
用途に応じて他の文書作成アプリとの使い分けや、Bluetoothキーボード・Apple Pencilとの併用も検討すると、iPadの活用幅はさらに広がります。