iPad第8世代はいつまで使えるのか?
iPad第8世代はAppleが2020年9月18日に発売した10.2インチのエントリーモデルで、A12 Bionicチップを搭載したコストパフォーマンスに優れた製品です。2025年時点ではすでに複数の後継機種が登場しており、「iPad第8世代はいつまで使えるのか?」という疑問を持つユーザーも増えています。
本記事では、公式サポートの観点、iPadOSの対応状況、アプリ互換性、ハードウェア寿命などの事実に基づいて、iPad第8世代の使用可能期間を多角的に解説します。
ソフトウェアサポートの終了時期
AppleはiPad向けに独自のOSである「iPadOS」を提供しており、新バージョンは毎年秋にリリースされています。iPad第8世代は出荷時にiPadOS 14を搭載し、2024年にはiPadOS 17にも対応しました(Apple公式情報による)。
iPadのサポート期間はモデルによって異なりますが、一般的に発売から5〜6年程度のOSアップデートが提供される傾向があります。
- iPad第5世代(2017年発売):iPadOS 16でサポート終了(約5年)
- iPad第6世代(2018年発売):iPadOS 16でサポート終了(約5年)
- iPad第7世代(2019年発売):iPadOS 17対応中(2025年時点)
この傾向から見て、iPad第8世代も2025年秋にリリース予定の「iPadOS 18」には対応する可能性がありますが、それ以降は「不明」です。
アプリ互換性と実用性の限界
iPadOSのサポートが終了しても、すぐに使えなくなるわけではありません。多くのアプリは旧OSでも一定期間サポートを継続します。しかし、以下のような制限が徐々に現れ始めます。
- 新しいアプリのインストールが不可
- 既存アプリのアップデートが打ち切られる
- セキュリティパッチが提供されない
特に銀行系アプリや業務用アプリは、最新のOS対応が必須となるケースがあり、これらを利用している場合は実用面での寿命が早まる可能性があります。
ハードウェアとしての寿命
iPadのハードウェア寿命は一般的に5〜7年程度とされます。iPad第8世代に搭載されているA12 Bionicチップは、現在でも標準的な処理性能を有しており、基本的な用途(Web閲覧、動画視聴、Officeアプリなど)では問題なく使用可能です。
ただし、以下のようなハード的な劣化には注意が必要です。
- バッテリーの劣化(充電持ちの低下)
- タッチパネルや物理ボタンの不具合
- 本体ストレージの空き容量不足(特に32GBモデル)
これらはOSの更新とは無関係に起きるため、個体差や使用頻度によって寿命は前後します。
iPad第8世代の寿命目安と買い替え時期
上記の観点を踏まえた、iPad第8世代の利用可能期間の目安は以下の通りです。
- iPadOSサポート:おそらく2026年まで(iPadOS 18まで対応と仮定)
- アプリの実用性:2027年頃まで大半の主要アプリは動作する可能性あり
- ハードウェア寿命:2025年〜2028年頃(個体差あり)
つまり、2025年時点でまだ十分に使用可能ではありますが、2026〜2027年にかけて段階的な買い替えを検討するのが現実的と考えられます。
買い替え前にすべきこと
使える期間を最大限に活かすために、以下の対策が有効です。
- 定期的にOSを最新バージョンにアップデート
- iCloudや外部ストレージを使って容量を節約
- バッテリーの最大容量を確認(「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」)
- 動作が遅くなった場合は初期化や不要アプリの削除を検討
それでもパフォーマンスが著しく低下した場合や、対応アプリが減少してきた段階が「買い替え時」となります。
まとめ:iPad第8世代は2026年頃までは十分使用可能
iPad第8世代は、2020年に登場したエントリーモデルで、A12 Bionicチップを搭載した高コスパ機種です。Appleの過去のサポート傾向から見て、iPadOS 18までは対応する可能性が高く、2026年頃までは十分に現役で使えると考えられます。
ただし、バッテリーやアプリの互換性といった要素を加味すると、使用限界は人によって異なります。快適な操作環境を維持するには、定期的なメンテナンスと適切な時期での買い替え判断が重要です。