iPadとプリンターの接続はどうやる?基本的な考え方
iPadはPCと同様に、Wi-Fi接続されたプリンターを使って印刷することが可能です。ただし、iPadにはUSBポートがないため、有線接続は基本的に対応していません。代わりに、無線LAN(Wi-Fi)経由での印刷や、Appleが提供する「AirPrint」機能を使うのが一般的です。
iPadで印刷するための3つの方法
iPadとプリンターを連携させる方法には、主に以下の3つがあります。
- AirPrint対応プリンターで印刷
- プリンターメーカー提供の専用アプリを使う
- ファイルをクラウド経由でPCに転送して印刷
ここでは、最も簡単かつ公式の方法であるAirPrintを中心に解説します。
AirPrintとは?
AirPrintはAppleが提供する印刷機能で、iOSやiPadOS搭載デバイスから直接プリンターへ印刷命令を送ることができます。特別なドライバーのインストールは不要で、同一Wi-Fiネットワーク内にあるAirPrint対応プリンターであればすぐに印刷が可能です。
AirPrintの利用条件
AirPrintを利用するには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- iPadがWi-Fiネットワークに接続されている
- プリンターがAirPrintに対応している
- プリンターも同じWi-Fiネットワークに接続されている
AirPrint対応かどうかは、Apple公式の対応機種一覧やプリンターのマニュアルで確認できます。
AirPrintによる印刷手順
- 印刷したい文書や画像をiPadで開く
- 共有アイコン(四角から上向きの矢印)をタップ
- 「プリント」を選択
- 「プリンタを選択」でAirPrint対応プリンターを選ぶ
- 印刷部数や範囲などを設定し、「プリント」をタップ
以上で印刷が開始されます。
AirPrintが使えない場合の代替手段
AirPrintに対応していないプリンターでも、以下のような方法でiPadから印刷可能です。
1. プリンターメーカーのアプリを使う
Canon、Epson、Brother、HPなどの主要メーカーはiOS用の印刷アプリを提供しています。たとえば:
- Canon Print
- Epson iPrint
- Brother iPrint&Scan
- HP Smart
これらのアプリを使えば、AirPrint非対応プリンターでもWi-Fi経由で印刷可能です。
2. クラウドやPCを経由して印刷
iPadから直接印刷できない場合は、GoogleドライブやDropboxなどのクラウドストレージを利用してファイルをPCに移し、PCから印刷する方法もあります。
よくあるトラブルと解決策
iPadがプリンターを検出しない
以下を確認してください。
- iPadとプリンターが同じWi-Fiネットワークに接続されているか
- プリンターがAirPrintに対応しているか
- プリンターの電源が入っており、ネットワークに接続済みか
印刷できるアプリとできないアプリがある
すべてのアプリが印刷に対応しているわけではありません。たとえば「メモ」「Safari」「写真」「Pages」などは印刷可能ですが、一部のゲームアプリやSNSは印刷機能を提供していません。
印刷設定のカスタマイズは可能か?
AirPrintを使った印刷では、以下のような項目を設定可能です。
- 部数
- 用紙サイズ(プリンター依存)
- 両面印刷の有無(対応機種のみ)
- ページ範囲(PDFなど)
細かい画質や色調整、印刷位置調整などは、プリンターメーカー提供のアプリを使用することで対応できる場合があります。
まとめ:iPadからの印刷はAirPrintが最も簡単
iPadで印刷する場合、AirPrintに対応したプリンターであれば、iPadOS標準の機能だけで簡単に印刷が可能です。非対応の機種でも、メーカー提供アプリやクラウド経由の方法を使えば印刷できます。
印刷機能を使いたいシーンやプリンターの種類に応じて、最適な方法を選択することが重要です。事前に使用するプリンターの仕様やアプリ対応状況を確認しておくことで、スムーズな印刷作業が実現できます。


