iPad 64GBモデルはどのくらい使えるのか?
iPadの64GBモデルは、無印iPadやiPad Airなどのスタンダードモデルに多く採用されています。購入を検討する際に「64GBで足りるのか」「実際にどのくらい使えるのか」といった疑問を持つ方も多いはずです。本記事では、64GBで保存できるデータの目安、用途別の適正、ストレージ節約方法などを客観的な情報に基づいて解説します。
iPad 64GBの実使用可能容量はどのくらい?
iPadの64GBモデルでは、OS(iPadOS)やプリインストールアプリなどが一定の容量を使用します。そのため、ユーザーが自由に使える「実際の使用可能容量」は約56GB〜58GB程度です(モデルやOSバージョンにより若干異なります)。
つまり、64GBという表記はストレージチップの総容量であり、全てがユーザーに開放されているわけではありません。
64GBで保存できるデータ量の目安
以下は、64GBのうち約55GBを使用可能と仮定した場合の、おおよその保存可能データ量です。なお、ファイルの内容や圧縮率によりサイズは変動します。
- 写真:約15,000〜18,000枚(1枚あたり3MB換算)
- 動画:約25本(1本あたり2GBのフルHD動画換算)
- 音楽:約13,000曲(1曲あたり4MB換算)
- 電子書籍:約10,000冊(1冊あたり5MB換算)
- アプリ:サイズはまちまちだが、大型ゲームなら1〜5GB/一般アプリは100〜500MBが目安
動画や大型ゲームアプリを多用する場合、64GBはすぐに圧迫されますが、軽量データ中心の使い方であれば余裕を持って利用できます。
用途別:64GBが適しているかどうかの判断基準
以下は用途ごとに、64GBが適しているかどうかの判断材料です。
【適している用途】
- Web閲覧・メール・SNSなどの基本操作
- 動画視聴(ストリーミング中心/ダウンロードを多用しない)
- 電子書籍の閲覧
- オンライン学習や授業ノートの閲覧・記録(iCloud連携前提)
【注意が必要な用途】
- 高画質な動画編集や保存(iMovieや4K撮影など)
- 容量の大きなゲーム(原神、Call of Duty等)を複数インストールする
- Apple Pencilでのイラスト制作(作品が増えると容量を消費)
- オフライン用の大量の音楽や動画を保存する
用途に応じて、クラウドストレージや外部サービスを併用することで、64GBでも快適に使用可能です。
容量節約に役立つiPadの設定
64GBで運用する場合、ストレージ管理が重要です。以下の設定を活用することで、空き容量を効率的に確保できます。
- 「使用していないAppを取り除く」機能をONにする
- 写真・動画のiCloudバックアップを有効にする
- ダウンロード済み動画や音楽を定期的に削除する
- アプリのキャッシュをクリアする(アプリごとに設定)
特にiCloud+(50GBプランは月額130円)を契約することで、実質的に容量を補完することが可能です。
クラウド併用時のストレージ効率
AppleのiCloudだけでなく、Google DriveやDropboxなどのクラウドサービスを併用することで、実質的な保存容量を拡張できます。文書や画像、音声データなどの非リアルタイムファイルをクラウドに退避させることで、iPad本体の容量を節約できます。
まとめ:64GBのiPadは使い方次第で十分活用可能
iPadの64GBモデルは、OSによる初期使用分を除いて約56GB前後が使用可能です。保存できるデータ量には限界があるものの、Web閲覧・動画視聴・電子書籍などの軽量な用途であれば十分対応可能です。
一方で、高負荷なゲームや動画制作など容量を多く消費する用途には不向きです。その場合は128GB以上のモデルを検討するか、iCloudなどのクラウドサービスと併用することで、64GBでも快適に使用することができます。購入前には自分の用途を明確にし、必要な容量を見極めることが重要です。