iPadで有線LAN接続は可能か?
iPadは通常、Wi-Fiを用いてインターネットに接続する設計ですが、状況によっては安定した通信を求めて有線LAN接続を利用したいというニーズがあります。2025年6月時点において、iPadはUSB-CまたはLightningポートを活用することで、有線LANによる接続が可能です。ただし、直接LANケーブルを差すことはできないため、専用のアダプタや周辺機器が必要になります。
iPadで有線LANを利用するために必要なもの
iPadで有線LANを設定するためには、以下の機器や条件が必要です。
- USB-CまたはLightning端子付きのiPad(モデルにより異なる)
- 有線LANアダプタ(USB-CまたはLightning対応)
- LANケーブル(CAT5e以上推奨)
- インターネット回線(ルーターまたはハブ)
- (必要に応じて)USBハブや電源供給対応のアダプタ
iPad ProやiPad Air(第4世代以降)はUSB-Cポートを搭載しており、USB-Cタイプの有線LANアダプタが利用可能です。一方、iPad(無印)やiPad miniの一部モデルはLightningポートのため、Lightning-USB変換アダプタを使用する必要があります。
対応しているiPadモデル
以下のiPadモデルでは有線LAN接続が可能です(2025年6月時点):
- iPad Pro(全モデル)
- iPad Air(第4世代以降)
- iPad mini(第6世代)
- iPad(第10世代以降)
いずれも最新のiPadOSがインストールされている必要があります。
有線LANの設定手順(USB-C搭載モデル)
USB-Cポート搭載iPadでの設定手順は以下の通りです。
- USB-Cポートに有線LAN対応のアダプタを接続する
- アダプタにLANケーブルを接続し、反対側をルーターまたはハブに接続する
- 接続が成功すると、数秒でiPadが自動的にネットワークを検出
- 「設定」→「Wi-Fi」→「Ethernet」と表示され、接続状態が確認できる
なお、iPadOSにおいてはEthernet接続時にIPアドレスの手動設定も可能です。「設定」→「一般」→「情報」→「Ethernet」の項目から確認・設定できます。
有線LANの設定手順(Lightningポートモデル)
LightningポートのiPadで有線LANを利用する場合、以下の手順が必要です。
- Lightning – USB 3 カメラアダプタ(Apple純正)を用意
- USBポートに有線LANアダプタを接続
- カメラアダプタのLightning端子に電源供給用ケーブルを接続(要電源)
- LANケーブルを有線LANアダプタに接続
- iPadが自動的にネットワークを検出し、「Ethernet」が表示される
この方法では電力供給が必須です。電源供給がされていないと、LANアダプタが正しく動作しないため注意が必要です。
iPadで有線LAN接続を行うメリットと注意点
メリット
- 通信が安定する:Wi-Fi環境が不安定な場所でも安定した通信が可能
- セキュリティが高まる:共有Wi-Fiを避けたい環境(企業・展示会など)に適している
- 大容量データ通信が快適:動画配信、オンライン会議、大容量ファイルの送受信に有利
注意点
- LANアダプタが未対応の場合、接続しても認識されない
- 一部アダプタではファームウェア更新やアプリが必要なことがある
- iPadを充電しながら使うにはハブやパススルー機能付きアダプタが必要
トラブル発生時の確認ポイント
有線LAN接続がうまくいかない場合は、以下の項目を確認してください。
- iPadOSのバージョンが最新か
- アダプタがiPadOSに対応しているか(MFi認証の有無など)
- アダプタやLANケーブルに物理的な破損がないか
- 電源供給が適切に行われているか(Lightningモデルのみ)
- 接続先ネットワークに問題がないか(ルーターの再起動など)
まとめ:iPadで有線LANを使うには専用アダプタと設定が必要
iPadはWi-Fi接続が基本の端末ですが、対応するアダプタや設定を用いれば、有線LANでの通信も可能です。USB-CまたはLightningポートに対応した有線LANアダプタと、安定したネットワーク環境があれば、通信の安定性やセキュリティを高めることができます。
特に業務用や動画配信などの用途では、有線接続が有効です。正しく設定を行い、使用するアダプタの互換性に注意しながら、安全かつ快適なインターネット接続を構築してください。
 
  
  
  
  



