はじめに:MacBookのコントロールセンターとは
macOS Big Sur(バージョン11)以降、MacBookに「コントロールセンター」が導入されました。これは、iPhoneやiPadと同様に、システム機能や設定に素早くアクセスできるUI要素です。Wi-FiやBluetooth、ディスプレイ輝度、音量など、頻繁に利用する操作が一箇所に集約されており、効率的な管理が可能です。本記事では、MacBookにおけるコントロールセンターの使い方、カスタマイズ方法、注意点について事実に基づいて解説します。
コントロールセンターの表示方法
コントロールセンターは、画面右上のメニューバーにある2つのスライダーが重なったアイコンをクリックすることで表示できます。以下の手順でアクセス可能です。
- MacBook画面右上の「コントロールセンター」アイコンをクリック
- 展開されたウィンドウから各種設定にアクセス
この機能はmacOS Big Sur以降のバージョンに標準搭載されています。
コントロールセンターの主な機能
初期状態のコントロールセンターには、以下の機能が含まれています。
- Wi-Fi: ネットワークの有効化/無効化や接続先の選択
- Bluetooth: 接続済みデバイスの管理とオン/オフ切り替え
- サウンド: 音量調整と出力デバイスの選択
- ディスプレイ: 輝度調整、Night Shift、True Toneの切り替え
- AirDrop: 近くのAppleデバイスとのファイル共有
- 集中モード: 通知の抑制とカスタムモードの設定
- 画面ミラーリング: AirPlayを利用して他のデバイスへ画面を共有
項目はシステム設定から追加・削除・配置変更が可能です。
コントロールセンターのカスタマイズ方法
macOS Ventura以降では、「システム設定」からコントロールセンターの項目をカスタマイズすることができます。
- 「システム設定」を開く
- 「コントロールセンター」を選択
- 表示したい機能の「メニューバーに表示」「コントロールセンターに表示」などを選択
項目によっては、メニューバーへの追加のみが可能なもの、コントロールセンター専用のものがあります。
メニューバーとの違いと使い分け
macOSでは、メニューバーにもシステム機能のアイコンを配置できます。コントロールセンターとメニューバーの使い分けには以下のような特徴があります。
- メニューバー: 常時表示されており、1クリックで直接操作できる
- コントロールセンター: 一覧表示でまとめて管理できるが、1クリック余分に必要
使用頻度が高い項目(例:音量、Wi-Fi)はメニューバーに直接表示し、その他はコントロールセンターにまとめると効率的です。
ショートカット操作とコントロールセンター
キーボードショートカットでコントロールセンターを直接開く機能は現時点(macOS 14 Sonoma時点)では提供されていません。ただし、一部機能には独自のショートカットがあります。
Command + F1:画面ミラーリングの切り替え(機種による)Option + 音量キー:サウンド設定を即座に開くOption + ディスプレイ輝度キー:ディスプレイ設定を即時表示
コントロールセンターそのもののショートカットは不明であり、2025年6月時点ではmacOSにおける設定画面にも記載がありません。
コントロールセンターが表示されない場合の対処法
コントロールセンターが表示されない場合、以下の確認を行ってください。
- macOSのバージョンがBig Sur(11)以降であるか確認
- 「システム設定」→「コントロールセンター」で表示が無効になっていないか確認
- Macを再起動して一時的な不具合を解消
特定のシステム不具合や外部アプリによる干渉も原因となるため、macOSのアップデートも併せて推奨されます。
まとめ:MacBookのコントロールセンターで操作を効率化
MacBookのコントロールセンターは、システム機能へのアクセスを効率化する便利なツールです。Wi-FiやBluetoothなどの日常的な操作を一括で管理でき、macOSの使い勝手を向上させることができます。カスタマイズやメニューバーとの併用によって、ユーザーの利用スタイルに最適化された操作環境が実現可能です。

