AirPodsの位置情報が「見つかりません」と表示される状況とは
Appleの「探す(Find My)」機能を使ってAirPodsの位置を確認しようとした際に、「位置情報が見つかりません」や「このデバイスの位置を確認できません」というメッセージが表示されることがあります。
これは、AirPodsが現在オンラインで位置情報を送信できる状態にないことを示しています。原因にはいくつかのパターンがあり、モデルや使用状況に応じた対処が必要です。
「位置情報が見つかりません」となる主な原因
AirPodsの位置が表示されない理由は以下の通りです。
- AirPodsの電源がオフになっている、またはバッテリー切れ
- Bluetooth通信圏外にある(10〜20メートル以上離れている)
- 充電ケースの蓋が閉じられている(特に第1〜第2世代)
- iCloudと正しくリンクされていない、または「探す」が無効
- AirPodsが他人のApple IDに紐付いている
- AirPods Pro(第1世代以前)やAirPods(第2世代以前)など、位置追跡機能が限定されているモデル
これらの理由から、状況に応じて機能が制限されたり、全く表示されなかったりする場合があります。
モデル別に見る「探す」機能の違い
| モデル | 探す機能 | 詳細 |
|---|---|---|
| AirPods(第1世代) | 限定的 | 最後に接続された場所のみ表示 |
| AirPods(第2世代) | 限定的 | ケースを開けて接続中でなければ表示不可 |
| AirPods Pro(第1世代) | 限定的 | Bluetooth接続時のみ位置取得可能 |
| AirPods Pro(第2世代) | 高度 | 充電ケース単体でも追跡可能(U1チップ搭載) |
| AirPods(第3世代) | 中程度 | 精度の高い位置情報取得が可能 |
| AirPods Max | 中程度 | ケース外であれば位置取得可能 |
特に第2世代以前のモデルは「リアルタイム追跡」には非対応で、オンラインでなければ表示されません。
対処法1:AirPodsの電源状態を確認する
AirPods本体やケースのバッテリーが切れていると、位置情報は送信されません。まずは以下の点を確認します。
- AirPodsを充電ケースに入れて充電ランプが点灯するか
- iPhoneに接続してバッテリー残量が確認できるか
- しばらく充電した後に「探す」アプリで再確認
数時間経っても表示されない場合、他の原因が考えられます。
対処法2:Bluetooth通信圏内かどうか確認
AirPodsは基本的にBluetooth接続圏内でしか追跡できないモデルが多く、数十メートル以上離れていたり、障害物があると位置情報が取得できないことがあります。
AirPods Pro(第2世代)などU1チップ搭載モデルであれば、オフラインでも最後の位置を高精度に記録できる場合があります。
対処法3:Apple IDと「探す」の設定確認
AirPodsをiPhoneとペアリングしただけでは、必ずしも「探す」アプリと連動しているとは限りません。次の設定を確認してください。
- iPhoneの設定 → ユーザー名 →「探す」→「iPhoneを探す」がオンになっているか
- 同じApple IDでAirPodsがペアリングされているか
- AirPodsがデバイス一覧に表示されているか
表示されていない場合は、再ペアリング後に設定を確認する必要があります。
対処法4:他人のApple IDに紐付けられている場合
中古品や譲渡品のAirPodsは、前所有者のApple IDに紐付けられたままになっていることがあります。この場合、「位置情報が見つかりません」だけでなく「このAirPodsは他のApple IDにリンクされています」と表示されることもあります。
この場合は、前の所有者が「探す」アプリからデバイスを削除しなければ、新しいApple IDで完全には使えません。
対処法5:モデルに応じた制限を理解する
古いモデルは「探す」機能の精度が低いため、下記のような違いを認識しておく必要があります。
- 第1世代・第2世代:電源オン+接続中でなければ位置情報は取得不可
- Pro第1世代:Bluetooth範囲内でのみ探索可能
- Pro第2世代:オフラインでもケース追跡可能(U1チップ)
したがって、探す機能が正常に動作するかどうかは、モデルの性能に強く依存します。
まとめ:AirPodsの位置情報が見つからないときは段階的に確認
AirPodsの位置情報が「見つかりません」と表示される場合は、以下の順で確認・対応することが有効です。
- バッテリーが切れていないか確認
- Bluetooth通信範囲内か確認

