iPadでのZoom画面共有とは?概要と基本機能
Zoomの画面共有機能は、会議や授業、プレゼンテーションなどで資料やアプリの内容を他の参加者に見せるための重要な機能です。iPadでもこの画面共有機能を利用することが可能で、タブレット特有のタッチ操作やApple Pencilによる注釈も活用できます。
本記事では、iPadを使ってZoomミーティング中に画面を共有する方法を、初期設定から具体的な操作手順、共有できる内容の種類まで詳しく解説します。
事前準備:Zoomアプリのインストールとログイン
iPadでZoomの画面共有を行うには、まずZoom公式アプリをApp Storeからインストールし、アカウントでログインしておく必要があります。
- アプリ名:Zoom – One Platform to Connect
- 対応OS:iPadOS 13.0以降
- ログイン方法:メールアドレス、Google、Apple IDなど
また、iPadOSの「画面収録機能」へのアクセスをZoomアプリに許可しておく必要があります。
iPadでZoomの画面を共有する手順
1. Zoomミーティングに参加する
まず、Zoomアプリを起動し、以下のいずれかでミーティングに参加します。
- 「ミーティングに参加」からミーティングIDを入力
- 「予定されたミーティング」にある自分のミーティングから参加
2. 画面共有を開始する
- 画面下部の「共有」ボタンをタップ
- 「画面」を選択(他に「写真」「ホワイトボード」「iCloud Drive」なども選択可能)
- 画面収録のポップアップが表示されたら、「Zoom」を選び「ブロードキャストを開始」
3秒のカウントダウン後、iPadの画面全体が共有されます。
3. 画面共有中の操作
- ホームに戻って任意のアプリを開くと、その画面が共有される
- SafariやPowerPoint、PDFアプリなども共有可能
- Apple Pencilを使って手書きで説明を加えることもできる(アプリによる)
4. 画面共有を終了する
- 画面上部の赤いバーまたは赤い録画アイコンをタップ
- 「ブロードキャストを停止」を選択して共有を終了
Zoomで共有可能なコンテンツの種類
1. 画面全体
iPadのホーム画面や任意のアプリ画面をすべて表示。複数アプリの切り替えも共有可能。
2. 写真・ビデオ
Zoomアプリ内からiPadに保存された写真や動画を直接選択して共有できる。
3. ホワイトボード
Zoom独自のホワイトボード機能を使って手書き説明が可能。Apple Pencilとの併用も可。
4. iCloud Drive・ファイルアプリ
PDF・PowerPoint・ExcelなどのファイルをZoom内で表示・共有可能。
画面共有ができない場合の対処法
1. 画面収録の許可がされていない
設定 → コントロールセンター →「画面収録」が追加されているか確認。
2. Zoomに画面収録の権限がない
設定 → プライバシーとセキュリティ → 画面収録 → Zoomをオンにする。
3. インターネット接続の不安定
画面共有は高帯域を要するため、Wi-Fi接続が不安定だと中断されることがある。
4. 他アプリとの干渉
同時に別のアプリが録画を行っている場合、Zoomでの画面共有が妨げられる。
外部ディスプレイとの併用と制限事項
M1チップ以降のiPadでは、外部モニターへの拡張出力が可能ですが、Zoomアプリ自体は画面共有機能をiPad本体に限定して動作する設計となっています。外部ディスプレイ経由ではZoom参加者に映像を配信できません。
まとめ:iPadのZoom画面共有は多用途に対応
iPadのZoom画面共有機能は、オンライン授業、プレゼン、リモートサポートなど幅広い場面で活用できます。共有方法は簡単で、iPadの標準機能である「画面収録」を利用するため特別な機器は不要です。
画面共有中は、アプリの切り替えや手書き操作、ファイル提示など柔軟な対応が可能です。ZoomをiPadで利用する際は、事前に必要な権限設定と共有方法を確認し、スムーズに操作できるようにしておくことが重要です。

