iPadの「バージョン」とは何を指すのか
「iPadのバージョンを確認したい」という場合、主に2つの意味があります。一つはiPadOS(オペレーティングシステム)のバージョン、もう一つはiPad本体のモデル番号や機種名です。アプリの互換性、アップデートの可否、中古取引の価格調査、サポート対応の可否など、さまざまな場面で正確なバージョン情報の把握が必要です。
iPadOSのバージョンを確認する手順
iPadに搭載されているOSのバージョンを調べるには、以下の手順を実行します。
- ホーム画面で「設定」アプリを開く
- 左メニューから「一般」をタップ
- 「情報」を選択
- 「iPadOSバージョン」もしくは「ソフトウェアバージョン」の項目を確認
ここに表示されるのが現在のiPadOSのバージョンです。例として「17.4.1」のような数値で表示されます。
iPad本体のモデル番号を確認する方法
iPadOSのバージョンだけではなく、iPad本体のモデル(第○世代やPro/Air/miniなど)を知りたい場合は、モデル番号の確認が必要です。以下の手順で調べられます。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「情報」をタップ
- 「モデル番号」の項目を確認
初期表示では「MK2L3J/A」のような販売モデル名が表示されますが、これをタップすると「A○○○○」(例:A2316)のような型番に切り替わります。この「A」から始まる番号が、Apple公式で定義されているiPadのモデル番号です。
モデル番号から世代や機種名を調べる方法
「Aから始まるモデル番号」から、具体的にどの機種かを特定するには、Apple公式サイトの「iPadモデルの識別」ページを参照するのが最も正確です。以下は代表的な例です。
- A2602:iPad(第9世代)
- A2757:iPad(第10世代)
- A2316:iPad Air(第4世代)
- A2696:iPad Pro 11インチ(第4世代)
モデル番号はiPad背面にも刻印されていますが、文字が小さく読み取りづらいため、設定アプリでの確認が推奨されます。
古いiPadでバージョン確認ができない場合の対処法
一部の旧世代iPadでは、最新のiPadOSに対応していないため、設定項目の表記が異なることがあります。たとえば、iOS 12以前のモデルでは「ソフトウェア・バージョン」という表記になっていることがあります。
この場合でも「一般」→「情報」の中にバージョン情報が記載されており、同様に確認可能です。
アップデートの確認方法
iPadのバージョンが最新かどうかを確認したい場合は、以下の手順を実行します。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「ソフトウェア・アップデート」を選択
- 最新のiPadOSバージョンが表示され、インストール可能かどうかが確認可能
「お使いのソフトウェアは最新です」と表示されれば、現時点での最新版が適用されています。
App Storeとの互換性確認に役立つ
App Storeにある一部のアプリは、iPadOSのバージョンによってインストール可能かどうかが決まります。アプリの対応OSバージョンは、App Storeの商品説明欄の「互換性」セクションで確認できます。
このため、アプリを利用する際は、まず自身のiPadOSバージョンを確認することが重要です。
Apple IDに紐づくデバイス一覧で確認する方法
Apple IDにサインインしているすべてのデバイスは、Apple ID管理画面(設定→ユーザー名→デバイス一覧)に表示されます。そこからiPadを選択すると、iPadOSバージョンやシリアル番号が確認できる場合があります。
ただし、ここで表示される情報は簡易的なもので、詳細なモデル番号などは確認できないことがあります。
MacやPCと接続して確認する方法
iPadをパソコンと接続すると、以下の方法でバージョンを確認できます。
- Mac(Catalina以降):Finderに接続されたiPadが表示され、「概要」欄にiPadOSのバージョンが記載されます。
- Mac(Mojave以前)またはWindows:iTunesで接続されたiPadの「概要」からバージョンが確認できます。
この方法は、iPad側の画面が操作不能な場合(画面破損など)でも確認手段として有効です。
まとめ:iPadのバージョン確認は複数の観点から行える
iPadの「バージョン確認」には、iPadOSのバージョンと本体モデル番号の2つの視点があります。設定アプリでの「一般」→「情報」から、OSのバージョンとモデル番号を簡単に確認できます。また、MacやWindowsとの接続やApple IDの管理画面からも一部情報の確認が可能です。
アプリの互換性やアップデート可否、中古購入時の型番確認など、用途に応じて正確なバージョン情報を把握することが重要です。