iPadにイヤホンジャックはあるのか?結論と前提
イヤホンジャックの有無はモデルと世代によって異なり、現在は変換アダプタやBluetoothイヤホンを利用するケースが主流です。本記事では、イヤホンジャックの有無をモデル別に整理し、代替手段も含めて解説します。
iPadモデル別:イヤホンジャックの有無
iPad(無印)
・第9世代まで:搭載あり(3.5mmジャック対応)
・第10世代(2022年以降):非搭載(USB-Cのみ)
iPad Air
・第3世代まで:搭載あり
・第4世代以降(2020年〜):非搭載(USB-C)
iPad mini
・第5世代まで:搭載あり
・第6世代(2021年〜):非搭載(USB-C)
iPad Pro
・すべての世代:イヤホンジャック非搭載(LightningまたはUSB-C)
このように、現行販売されているすべてのiPad(第10世代以降/Pro/Air/mini第6世代)は、物理的なイヤホンジャックを搭載していません。
イヤホンを接続するための代替手段
1. USB-C イヤホンの利用
USB-Cポート搭載のiPad(第10世代、Air第4世代以降、Pro、mini第6世代)は、USB-C対応の有線イヤホンを直接接続できます。ただし、すべてのUSB-Cイヤホンが互換性を持つとは限らないため、動作確認済み製品の使用が推奨されます。
2. USB-C – 3.5mm変換アダプタの使用
Apple純正またはMFi認証を受けたUSB-C to 3.5mmアダプタを使用することで、従来の有線イヤホンも利用可能になります。
・Apple純正USB-C – 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ(型番:MU7E2FE/A)
・一部サードパーティ製でも対応(非認証製品は正常に動作しない可能性あり)
3. Bluetoothイヤホン・ヘッドホン
AirPodsをはじめとしたBluetoothオーディオ機器は、すべてのiPadに対応しています。設定→Bluetoothからペアリングが可能です。音質や遅延の改善が進んでおり、現在主流の接続手段となっています。
4. Lightningポートの場合(旧モデル)
Lightning端子搭載モデル(第9世代までのiPadなど)では、Lightning – 3.5mmアダプタを使うことでイヤホン接続が可能です。
イヤホンジャックが必要なケースと選択肢
・音質重視のリスニング(有線高音質イヤホン使用)
→ USB-C – 3.5mm変換アダプタを使用するか、第9世代までのiPadを選択
・音楽制作・モニタリング
→ 遅延の少ない有線接続が望まれるため、アダプタ経由の接続が基本
・教育機関での一斉視聴
→ 有線イヤホンの方が管理しやすいため、第9世代以前のiPadが今なお導入されることがある
2025年現在、新製品ではイヤホンジャック搭載モデルは販売されておらず、上記のニーズに対応するには、旧世代モデルを選ぶかアダプタ利用が前提となります。
Appleの製品戦略とイヤホンジャック廃止の背景
・製品の薄型化・軽量化の実現
・防水性能向上(iPhoneでは先行して廃止)
・AirPodsを中心としたワイヤレス化の促進
・USB-Cなど汎用端子への移行
これらの要因により、iPadも段階的に3.5mmジャックを廃止し、USB-CポートやBluetoothを中心とした設計にシフトしています。今後、イヤホンジャックの復活が行われる可能性は「不明」です。
まとめ:イヤホンジャックが必要なら旧モデルまたはアダプタを活用
以下の選択肢を用途別に整理すると:
・手軽に使いたい: Bluetoothイヤホン(AirPodsなど)
・有線で音質重視: USB-C – 3.5mmアダプタ
・イヤホンジャックを直接使いたい: iPad(第9世代)以前のモデル
今後もiPadの新製品ではイヤホンジャックが搭載される予定は「公表されていない」ため、適切な周辺機器や旧モデルの活用が実用的な対応策となります。

