MacBookにおけるアプリ削除の基本知識
MacBookでは、インストールされたアプリケーションを手動で削除(アンインストール)することが可能です。macOSはWindowsのように「コントロールパネル」ではなく、アプリ本体や関連ファイルを直接削除する設計となっており、アプリによっては完全に削除するために追加の手順が必要となることもあります。
アプリの種類と削除方法の違い
MacBookにインストールされているアプリは、大きく以下の2種類に分けられます。
- App Storeからインストールしたアプリ:システム管理の下で一括管理されており、FinderやLaunchpadから簡単に削除可能
- Webからダウンロードしたアプリ(.dmg、.pkg形式):関連ファイルが複数のフォルダに分散される場合があり、手動での削除や専用ソフトが必要
Launchpadからアプリを削除する方法(App Storeアプリ)
App Store経由でインストールしたアプリは、以下の手順で削除できます。
- 「Launchpad」を起動(F4キーまたはDockのLaunchpadアイコン)
- 削除したいアプリを探す
- アプリを長押しするとアイコンが揺れ始め、「×」マークが表示される
- 「×」をクリックして「削除」を選択
この方法で削除できないアプリは、Finderからの手動削除が必要です。
Finderからアプリを手動で削除する方法
すべてのアプリは「アプリケーション」フォルダに格納されています。以下の手順で削除できます。
- Finderを開く
- サイドバーから「アプリケーション」を選択
- 対象のアプリを右クリックし、「ゴミ箱に入れる」を選択
- 「ゴミ箱を空にする」を実行して完全に削除
システム管理者パスワードの入力が求められる場合があります。
関連ファイルやキャッシュの手動削除
一部のアプリは、削除後も設定ファイルやキャッシュを残します。これらを削除するには以下のディレクトリを確認します。
- ~/Library/Application Support/
- ~/Library/Preferences/
- ~/Library/Caches/
Finderの「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択し、上記パスを入力することでアクセス可能です。不要なフォルダを見つけたらゴミ箱に入れて削除します。
システム関連アプリやプリインストールアプリの削除について
macOSにはSafariやメールなど、削除できないよう保護されたアプリが存在します。これらは通常の手順では削除できません。また、無理に削除を試みるとmacOSの正常な動作に支障をきたす可能性があるため、基本的には削除非推奨です。
アプリ削除専用ツールを使った方法
関連ファイルを含めて一括で安全に削除したい場合は、専用のアンインストールツールが便利です。
- AppCleaner:無料で使用でき、関連ファイルを検出してまとめて削除可能
- CleanMyMac X:有料だが、不要ファイルの検出やメンテナンス機能も搭載
これらのツールはドラッグ&ドロップで簡単に操作でき、手動削除では見逃しやすいファイルも確実に処理できます。
削除できないときの対処法
アプリが削除できない場合、以下の対策を試みます。
- アプリが起動中でないか確認し、強制終了する
- Macを再起動してから再度削除を試す
- セーフモード(起動時にShiftキー)で起動して削除を行う
それでも削除できない場合は、権限設定やアクセス制限が原因である可能性があります。
アプリ削除後に確認しておくこと
- ゴミ箱を空にしてディスクスペースを確保
- 起動時に残されたログイン項目がないか「システム設定」>「一般」>「ログイン項目」で確認
- ディスクユーティリティでストレージの最適化を行う(任意)
まとめ:MacBookでアプリを削除するには手順と仕組みの理解が重要
MacBookにおけるアプリの削除は、単にアイコンをゴミ箱に入れるだけでは不完全な場合があります。特にWebから入手したアプリや大型のソフトウェアは、関連ファイルも含めて削除することで本当の意味でのアンインストールとなります。状況に応じて手動削除や専用ツールを使い分け、Macのストレージと動作環境を整理・最適化することが重要です。