はじめに
MacBookの内蔵ストレージ容量が足りない、CD/DVDを読み込みたい、データのバックアップを取りたい――そんな場面で活躍するのが外付けドライブです。MacBookではUSB-Cポートを活用することで、様々なタイプの外付けドライブ(HDD、SSD、DVDドライブなど)を接続・使用できます。本記事では、MacBookに外付けドライブを接続する方法、対応形式、初期設定、そして認識しない場合の対処法まで、事実に基づいて詳しく解説します。
MacBookで使える外付けドライブの種類
macOSは以下のドライブに対応しています:
- HDD(ハードディスクドライブ):大容量のバックアップ・保管に適する
- SSD(ソリッドステートドライブ):高速アクセスやアプリケーション用途に最適
- 光学ドライブ(CD/DVD):USB接続の外付けドライブで読み書きが可能
光学ドライブは内蔵されていないため、CDやDVDを読み込むには外付けドライブが必須です。
接続に必要なインターフェースとアダプタ
最新のMacBookはUSB-C(Thunderbolt 3/4)ポートのみを搭載しているモデルが多く、USB-Aポートの外付けドライブを接続するには以下のような変換が必要です:
- USB-C → USB-A アダプタ
- USB-C ハブ(HDMIやSDカードスロットも備えたマルチポートタイプ)
- USB-Cケーブル対応の外付けドライブ
Apple純正のUSB-CデジタルAVマルチポートアダプタや、Anker・Satechiなどの製品が使用されています。
外付けドライブのフォーマットと対応ファイルシステム
MacBookで使用可能なファイルシステムは以下の通りです:
- APFS:macOS標準。SSD向けに最適化されている
- Mac OS拡張(HFS+):Time Machine対応。従来のmacOS標準
- exFAT:macOSとWindows間の互換性がある。外部ストレージ向け
- FAT32:古い規格。4GB以上のファイルは非対応
- NTFS:読み取りは可能だが、macOSでは書き込み不可(初期状態)
ドライブがWindows用にNTFSでフォーマットされている場合、書き込みを行うには再フォーマットが必要です。重要なデータがある場合は事前にバックアップしてください。
ドライブの初期化手順(フォーマット)
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」を起動
- 左側の外付けドライブを選択
- 「消去」をクリック
- フォーマット形式(例:exFATやAPFS)と方式(GUIDパーティションマップ)を指定
- 「消去」を実行
この操作により、ドライブ内のすべてのデータが削除されます。
Time Machine用に外付けドライブを設定する
Time Machineを使えば、MacBookの自動バックアップが可能になります。設定方法は以下の通りです:
- ドライブを接続後、「システム設定」→「Time Machine」
- 「バックアップディスクを選択」をクリック
- 表示された外付けドライブを選び、「ディスクを使用」をクリック
推奨フォーマットは「Mac OS拡張(ジャーナリング)」またはmacOS 11以降では「APFS」です。
光学ドライブ(DVD/CD)の利用について
Apple純正の「USB SuperDrive」や、Buffalo・ロジテック製の外付けDVDドライブを使用することで、CD/DVDの読み書きが可能です。接続後、Finderやディスクユーティリティ上にメディアがマウントされ、直接操作できます。
macOSは標準でDVD再生機能を備えていませんが、「DVDプレイヤー」アプリを利用可能です。
外付けドライブが認識されない場合の対処法
ドライブがマウントされない場合、以下の確認手順を実施してください:
- 別ポートまたは別ケーブルで再接続
- USBハブの電力供給状況を確認(セルフパワー推奨)
- 「ディスクユーティリティ」で未マウント状態か確認
- Finder設定で「外部ディスクを表示」にチェック
- macOSを再起動する
それでも認識しない場合は、ドライブの故障やファイルシステムの不具合が考えられます。
セキュリティ面での注意点
外付けドライブを他人と共有する場合や、持ち運ぶ場合には、暗号化やパスワード保護が推奨されます。
- APFSフォーマットを選ぶ際に「暗号化」オプションを使用可能
- ディスクユーティリティから既存のボリュームを「暗号化」に変更することも可能
パスワードは復元できないため、適切に管理してください。
まとめ
MacBookで外付けドライブを活用することで、ストレージ拡張、バックアップ、光学メディアの利用が可能になります。USB-C接続やフォーマット形式、macOSとの互換性を正しく理解し、適切な設定を行うことで、安定かつ安全にドライブを使用できます。認識しない・エラーが出る場合も、順を追って設定を見直すことで多くの問題は解決可能です。