はじめに:MacBookのログインパスワード変更は定期的に行うべき
MacBookのログインパスワードは、macOSへのアクセス制御とユーザーのセキュリティを守る基本的な手段です。セキュリティ強化の観点から、パスワードは定期的に変更することが推奨されており、万が一パスワードが漏洩した場合にも迅速な変更が必要です。
本記事では、MacBookのログインパスワードを安全かつ確実に変更する方法を、モデルや状況別に詳しく解説します。
macOS上での通常のパスワード変更手順
現在のパスワードを覚えている場合、以下の手順でログインパスワードを変更できます。
- 画面左上のAppleメニュー()をクリック
- 「システム設定」(または「システム環境設定」)を開く
- 「ユーザーとグループ」(macOS Ventura以降は「ユーザー」)を選択
- 自分のアカウント名を選び、「パスワードを変更」をクリック
- 現在のパスワード、新しいパスワード、確認用パスワードを入力
- 「パスワードを変更」をクリックして完了
この操作は管理者権限のあるアカウントでのみ実行可能です。
パスワードを忘れた場合の再設定方法
ログインパスワードを忘れてしまった場合は、以下の方法でリセットが可能です。
方法1:Apple IDを使ったパスワード再設定
- ログイン画面で「?」または「パスワードを忘れた場合はこちら」をクリック
- Apple IDを入力して本人確認を行う
- 新しいパスワードを設定して再ログイン
この機能を使うには、Apple IDとの連携が事前に有効化されている必要があります。
方法2:リカバリーモードからのリセット
- MacBookをシャットダウン
- Intel Mac:電源を入れながら「Command + R」を長押し
- Appleシリコン:電源ボタンを長押しして「オプション」→「続ける」を選択
- 「ユーティリティ」→「ターミナル」を開く
- resetpasswordと入力してエンター
- 画面の指示に従い、新しいパスワードを設定
この方法ではアカウントのロック状態やFileVaultの設定によっては復旧キーやApple IDが必要になる場合があります。
パスワード変更時の推奨ルール
安全なパスワードを設定するために、以下のガイドラインを参考にしてください。
- 最低でも12文字以上
- 英大文字・小文字・数字・記号を含める
- 個人情報(誕生日・名前・電話番号など)は避ける
- 過去に使用したパスワードの使い回しは避ける
定期的に見直すことで、不正アクセスのリスクを大きく下げることができます。
パスワード変更後に発生する影響と確認事項
ログインパスワードを変更すると、以下の点にも注意が必要です。
- キーチェーンの確認:変更前のパスワードで暗号化されている項目が復元できない場合がある
- FileVaultのロック解除:旧パスワードが解除キーに設定されていた場合は新しい設定が必要
- 他のAppleデバイスとの同期:iCloudキーチェーンやHandoff機能が一時的に動作不安定になることがある
キーチェーンが機能しなくなった場合は、「キーチェーンアクセス」アプリからリセットが可能です。
セキュリティ強化のための補足設定
パスワード変更とあわせて、以下の追加設定を行うとさらにセキュリティを高められます:
- Apple IDの二要素認証の有効化
- Macの画面ロックの自動設定(省エネルギー設定から)
- ログイン後のパスワード入力要求を「即時」に設定
- 外部からのアクセスを制限するファイアウォール設定の確認
こうした設定により、MacBookのセキュリティリスクを大幅に低減できます。
まとめ
MacBookのログインパスワード変更は、macOSの設定メニューから簡単に行うことができますが、万が一忘れてしまった場合も、Apple IDやリカバリーモードを活用することで再設定が可能です。
変更後はキーチェーンやiCloudの状態を確認し、必要に応じて再ログインや設定変更を行ってください。セキュリティを維持するためにも、定期的な見直しと追加の保護設定を行うことが重要です。
 
  
  
  
  


