AirPodsはイヤホンのみ購入できるのか
AirPodsは通常、本体(左右のイヤホン)と充電ケースをセットで販売されていますが、片耳のみ、あるいは片方のイヤホンだけが故障・紛失した場合、「イヤホンのみ」を個別に購入することは可能です。ただし、Appleの通常販売では個別販売は行っておらず、原則としてAppleサポートを通じた交換対応として提供されます。
つまり、AirPodsの片耳だけが必要な場合は、サポートサービスを通じて「有償交換」という形でイヤホンのみを入手することになります。
片耳イヤホンのみの交換が必要となる主なケース
AirPodsの片方だけが必要となる代表的な状況は以下の通りです。
- 片耳のイヤホンを紛失した
- 片耳のバッテリーが著しく劣化している
- 音が出なくなった、または異常音がする
- 片方のイヤホンが破損した
これらのケースでは、Appleの修理・交換サービスを通じて、左右いずれか片方のイヤホンのみを注文できます。自己判断で市販の中古品を購入することも可能ですが、ペアリングや音質の問題が発生するリスクがあります。
AirPodsイヤホンのみの交換にかかる費用(2025年6月時点)
AppleではAirPodsの片耳、または充電ケース単体の有償交換に対応しており、モデル別に以下の価格が設定されています(すべて税込、Apple公式サイト・正規サービスプロバイダ共通)。
- AirPods(第2世代/第3世代)片耳:各9,800円
- AirPods Pro(第1世代/第2世代)片耳:各14,800円
- AirPods Maxは片耳ごとの交換には非対応(通常修理扱い)
価格はモデルによって異なり、またAppleCare+ for Headphonesに加入している場合、1回につきサービス料4,400円で交換可能です。
イヤホンのみを交換する手続きの流れ
イヤホン片耳だけを交換したい場合は、以下の手順でAppleサポートを利用する必要があります。
- Appleのサポートページ(https://support.apple.com/)にアクセス
- 「AirPods」を選択し、「交換または修理」をクリック
- 該当するモデルと症状を選択
- サインインしてシリアル番号を入力
- 配送修理または持ち込み修理を選んで申し込む
製品登録が済んでいれば、購入証明書の提出は不要です。未登録の場合は、購入日やレシートなどを提示することがあります。
交換後のペアリング方法と注意点
片方のイヤホンだけを交換した場合、新旧のイヤホンのファームウェアバージョンが異なると、正常にペアリングできない可能性があります。以下の対応が必要です。
- 交換したイヤホンと手持ちのAirPodsを充電ケースに入れる
- 蓋を閉じて30秒待ち、再度蓋を開ける
- iPhoneのBluetoothをオフ→オンにして接続をリセット
- 両イヤホンのファームウェアが自動的に同期するまで待つ
ペアリングがうまくいかない場合は、Appleサポートに問い合わせて再調整を依頼することも可能です。
中古でイヤホンのみを購入する際のリスク
AirPodsの片耳だけを中古市場(フリマアプリ、オークションなど)で購入することも可能ですが、以下のようなリスクが存在します。
- 別のApple IDに紐付いていると「探す」機能に残ってしまう
- ファームウェアが一致せず、接続に失敗する可能性がある
- バッテリーが劣化していて持続時間が極端に短い
- 非純正品・模倣品のリスク
このようなリスクを避けるため、片耳イヤホンのみの交換はApple公式サポートを通じた手続きを推奨します。
AppleCare+に加入している場合のメリット
AppleCare+ for Headphonesに加入している場合、偶発的な損傷(落下や水濡れなど)に対してもサービス料金のみで交換可能です。以下のような条件が適用されます。
- 保証期間:購入日から2年間
- サービス利用回数:2回まで
- サービス料金:片耳またはケースごとに4,400円(税込)
保証未加入の場合の交換費用と比べて大幅に安くなるため、長期間の利用を前提とする場合は加入が有効です。
まとめ:AirPodsのイヤホンのみ購入は可能だが手続きが必要
AirPodsはイヤホン単体での販売は行われていませんが、Appleサポートを通じた有償交換により片耳のみの購入が可能です。料金はモデルによって異なり、AppleCare+加入時にはサービス料のみで対応されます。
ファームウェアの同期やペアリングの問題が発生する可能性もあるため、非正規ルートでの入手よりも、Apple公式のサポートを通じた対応が最も安全で確実です。片耳をなくした、破損したといった場合は、早めに交換手続きを行いましょう。