はじめに:AirPodsがType-Cで充電できないトラブルが増加中
2023年以降、Apple製品も順次USB Type-Cポートへの移行が進んでいます。AirPods Pro(第2世代)など一部モデルにはUSB Type-C対応ケースが登場しましたが、「Type-Cで充電できない」という問い合わせが増えています。本記事では、AirPodsがType-Cで充電できないときに考えられる原因とその対処法について、事実に基づいて詳しく解説します。
対象モデル:USB Type-Cに対応しているAirPods
現時点で、Appleが公式にUSB Type-Cポートを採用しているAirPodsシリーズは以下の通りです(2025年6月時点)。
- AirPods Pro(第2世代)USB-C対応ケースモデル
それ以外のAirPods(第2世代、第3世代、AirPods Pro初代など)はLightning端子のみ対応であり、Type-Cポート経由で直接充電はできません。
原因1:使用しているケーブルや充電器が非対応
USB Type-Cには「見た目が同じでも中身が違う」ケーブルが存在します。特に以下の点が重要です:
- 充電専用ケーブル:データ転送機能なしのため、一部のUSB PD充電器と互換性がない
- ケーブルの規格が古い:最大出力が低く、充電できない場合がある
- 充電器がUSB PD非対応:一部のAirPodsはUSB Power Delivery準拠での充電が前提
このため、Apple純正またはUSB-IF認証のある高品質なType-Cケーブル・充電器を使うことが推奨されます。
原因2:AirPods本体または充電ケースの不具合
以下のような物理的・内部的な問題も充電できない原因になります。
- 充電ポートにゴミやホコリが詰まっている
- 落下や水濡れによる充電端子の損傷
- バッテリーの劣化や故障
外観に異常がない場合でも、接触不良が原因となることがあります。清掃は乾いた綿棒などで慎重に行う必要があります。
原因3:AirPodsの充電インジケータが点灯しない場合の見分け方
AirPodsが正常に充電されていれば、ケースのLEDインジケータが点灯します。以下の点を確認しましょう:
- USB-Cケーブルを接続してもLEDが点灯しない場合:通電していない可能性
- LEDがオレンジに点灯してすぐ消える場合:電源供給が不安定な可能性
- まったく反応がない場合:ケーブルまたは本体の異常
他の充電器・ケーブルを試しても反応がない場合は、Appleのサポートを受ける必要があります。
対処法1:使用する充電器とケーブルを見直す
まずは充電に使用している周辺機器の確認を行いましょう。
- Apple純正のUSB-C to USB-Cケーブルを使用
- USB PD対応の充電器を利用(20W以上が推奨)
- 100円ショップやノーブランド製品は避ける
正規品を使うことで、急速充電や安定した通電が可能になります。
対処法2:再起動・リセットによる改善
ソフトウェア的な不具合で充電がうまくいかない場合もあります。その際は以下の操作を行ってください:
- AirPodsをケースに戻す
- 蓋を閉じて30秒ほど待つ
- リセットボタンを15秒以上長押しし、LEDが白く点滅したらリセット完了
これで充電処理が正常にリセットされる可能性があります。
対処法3:Appleサポートに問い合わせる前のチェックリスト
それでも改善しない場合は、以下の点を整理してからAppleサポートに連絡するとスムーズです。
- 購入時期(保証期間内か)
- 使用しているケーブルと充電器のメーカー・型番
- 過去の落下・水濡れの有無
Apple正規サービスプロバイダでは、USB-Cポートの物理点検やケース単体での交換も受け付けています(有償対応あり)。
まとめ:Type-Cで充電できない場合は段階的に確認を
AirPodsがType-Cで充電できない原因は、ケーブルや充電器の非対応、AirPods本体の不具合、物理的なトラブルなど多岐にわたります。対処法としては、まず正規品を使用し、それでも改善しない場合は再起動・リセット、最後にAppleサポートへの相談という流れが基本です。
不具合が発生した際は、自己判断で過剰な清掃や改造を行わず、適切なサポートを受けることが重要です。
