iPadのスプリットビューとは?
iPadの「スプリットビュー(Split View)」は、画面を2つに分割して2つのアプリを同時に表示・操作できる機能です。iPadOSに搭載されており、マルチタスク作業を行いたいユーザーにとって非常に便利な機能となっています。
この機能により、たとえばSafariで情報を検索しながら、同時にメモアプリでメモを取るといった使い方が可能です。
スプリットビューが使えるiPadモデルとiPadOSバージョン
スプリットビューは、以下の条件を満たすiPadで使用可能です。
- iPadOS 13以降を搭載していること
- 対象機種:iPad Pro全モデル、iPad Air(第3世代以降)、iPad(第5世代以降)、iPad mini(第5世代以降)
ただし、すべてのアプリがスプリットビューに対応しているわけではなく、非対応アプリでは分割表示はできません。
スプリットビューの基本操作方法
スプリットビューの利用手順は以下の通りです。
- まず、1つ目のアプリを起動します。
- 画面下部から「Dock」をスワイプして表示します。
- 2つ目に表示したいアプリのアイコンを長押しし、画面右端または左端にドラッグして配置します。
- アプリが自動で画面の片側にスナップし、スプリットビューが起動します。
分割比率は中央のバーを左右にドラッグすることで変更できます。
スプリットビューとスライドオーバーの違い
iPadでは、マルチタスク機能として「スプリットビュー」と「スライドオーバー」の2種類があります。
機能 | 表示形式 |
---|---|
スプリットビュー | 画面を半分ずつ分割して2つのアプリを同時に表示 |
スライドオーバー | 1つのアプリの上に小窓形式で別アプリを重ねて表示 |
必要に応じてどちらの形式を使うかを選ぶことで、より柔軟な作業が可能になります。
スプリットビューを解除・終了する方法
スプリットビューを解除したい場合は、以下の手順を行います。
- 中央に表示されているバー(アプリの境界線)をドラッグします。
- バーを左右どちらかの画面端まで移動させると、もう一方のアプリが画面全体を占有し、スプリットビューが解除されます。
また、アプリスイッチャー(ホーム画面またはジェスチャーで表示)を開いて、不要なアプリを上にスワイプして終了させることでも解除可能です。
スプリットビューに対応していない場合の対処法
スプリットビューが使えないときは、以下の原因が考えられます。
- 使用しているアプリがスプリットビュー非対応
- iPadOSのバージョンが古い(iPadOS 13未満)
- iPad自体が古い世代で未対応
対策としては、iPadOSを最新版にアップデートするか、対応している別のアプリを利用するなどが挙げられます。
スプリットビューの便利な活用例
- Safari + メモ:調べ物をしながらメモを取る
- メール + カレンダー:日程を確認しながらメールを送信
- ファイル + Pages:資料を見ながら文書作成
特にiPadで仕事や勉強をする際に、スプリットビューを活用することで作業効率を大幅に向上させることができます。
スプリットビューを快適に使うための設定確認
スプリットビューを誤って起動・終了してしまうのを防ぐため、以下の設定を確認しておくと安心です。
- 「設定」アプリを開く
- 「ホーム画面とマルチタスク」→「マルチタスクとDock」へ
- 「複数のAppを許可」がオンになっていることを確認
この設定がオフになっていると、スプリットビューやスライドオーバーの操作が無効になります。
まとめ
iPadのスプリットビューは、2つのアプリを同時に操作できるマルチタスク機能であり、日常的な作業からビジネス用途まで幅広く活用できます。正しい使い方を理解し、解除方法やトラブル時の対処も把握しておくことで、より快適にiPadを使いこなすことができます。