AirPodsの片方だけ聞こえない原因とは?
AirPodsを使用していると、「片耳だけ聞こえない」という現象が発生することがあります。この問題はハードウェアの故障だけでなく、設定や接続、バッテリーの不均衡などさまざまな要因によって引き起こされます。
本記事では、AirPods(第2世代以降)、AirPods Pro、AirPods Maxを対象に、片方が聞こえなくなったときの原因とその対処法を解説します。
原因1:片方のバッテリー切れ
左右のAirPodsは独立してバッテリー管理されており、一方だけ先にバッテリーが切れると「片方が聞こえない」と感じる状況になります。以下の手順でバッテリー残量を確認してください。
- AirPodsをケースに戻す
- iPhoneのケースを開けて接続状況を確認
- 画面に左右それぞれのバッテリー残量が表示される
片方のバッテリーがゼロに近い場合は、充電後に再確認してください。
原因2:Bluetooth接続エラー
Bluetooth接続が不安定な場合、左右のAirPodsのどちらかのみが正しく接続されず、音声出力に差が生じることがあります。以下の方法で接続をリセットしてください。
- iPhoneの「設定」→「Bluetooth」→AirPods横の「i」ボタンをタップ
- 「このデバイスの登録を解除」を実行
- ケースの蓋を開けたまま、背面のボタンを15秒間長押し(オレンジ点滅→白点滅)
- 再度iPhoneに近づけて再接続
これにより、ペアリング情報がリセットされ、再接続の不具合が解消されることがあります。
原因3:音量バランスの設定ミス
iPhoneのアクセシビリティ設定で、左右の音量バランスが偏っていると、片方しか聞こえないように感じる場合があります。以下の手順で設定を確認してください。
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「オーディオ/ビジュアル」へ進む
- 「バランス」のスライダーが中央になっているか確認
スライダーが片側に寄っている場合は、中央に戻すことで音声が両方から再生されるようになります。
原因4:汚れや異物の詰まり
AirPodsのスピーカー部分に耳垢やホコリなどが詰まっていると、音が小さくなったり、聞こえなくなったりします。以下の方法で清掃を行いましょう。
- 乾いた柔らかい布または綿棒を使用
- スピーカー部分の穴を傷つけないよう優しく拭き取る
- エアダスターの使用は推奨されていない
Appleは液体や洗剤の使用を推奨しておらず、水洗いは故障の原因になるため避けてください。
原因5:ファームウェアの不一致(片方だけ交換した場合)
AirPodsの片方だけを交換した場合、新旧のファームウェアが一致していないと正しく動作しないことがあります。ファームウェアは自動で更新されますが、以下の手順で現在のバージョンを確認可能です。
- AirPodsをiPhoneに接続した状態にする
- 「設定」→「一般」→「情報」→「AirPods」
左右のファームウェアが一致していない場合、Appleサポートに連絡し、ファームウェア同期の対応が必要になる場合があります。手動でのファームウェア更新手段は「公表されていない」です。
AirPods ProやMaxでの特殊な要因
AirPods ProやAirPods Maxでは、アクティブノイズキャンセリングや外部音取り込み機能が搭載されているため、これらの設定が原因で「聞こえない」と誤認する場合もあります。
- ノイズキャンセリングが有効な状態で外部音が遮断されている
- 片方が外れていたり、センサーが装着を検知できていない
設定アプリでノイズ制御モードを「オフ」に変更することで、左右のバランス確認がしやすくなります。
修理・交換が必要な場合
すべての対処を試しても解決しない場合は、ハードウェアの故障が疑われます。AppleではAirPods片耳の有償交換を提供しています。以下は2025年6月時点での参考価格です。
モデル | 片耳交換費用(税込) |
---|---|
AirPods(第2世代) | 7,800円 |
AirPods Pro(第2世代) | 12,800円 |
AppleCare+加入者は、1回3,700円(税込)で交換可能です(回数制限あり)。交換はApple公式サポートから申請できます。
まとめ|AirPodsの片方が聞こえないときは順を追って対処を
AirPodsの片方が聞こえなくなる原因は、バッテリー、設定、接続、汚れなど多岐にわたります。まずは簡単な確認とリセット操作から始め、物理的な清掃や設定見直しを行うことが有効です。
それでも改善しない場合は、Appleサポートを通じて修理・交換を検討する必要があります。モデルごとの特性や保証制度を把握し、正しい手順で対処しましょう。