AirPodsで翻訳はできるのか?基本的な仕組み
AirPodsそのものには翻訳機能は内蔵されていませんが、iPhoneやiPadなどと連携することで、リアルタイム翻訳を活用することが可能です。Appleが提供する「翻訳」アプリや「通訳モード」(旧iOSでは「会話モード」)を使えば、AirPodsを通じて翻訳音声を聞くことができます。
必要なデバイスと条件
- AirPods(第1世代以降)またはAirPods Pro / Max
- iOS 14以降がインストールされたiPhone(またはiPad)
- インターネット接続(Wi-Fiまたはモバイルデータ)
- Apple純正の「翻訳」アプリ
AirPods自体にはマイクとスピーカーが備わっていますが、翻訳処理はiPhone側で行われます。そのため、AirPodsはあくまで「聞くためのツール」として使われます。
翻訳機能の具体的な使い方
1. Apple純正「翻訳」アプリを使用する場合
- App Storeから「翻訳」アプリをインストール(iOS 14以降は標準搭載)
- 言語を選択(例:日本語 → 英語)
- マイクボタンをタップして話しかける
- 翻訳された音声をiPhoneまたはAirPodsで聞く
会話モードを使えば、双方の言語を自動検出し、交互に話すことで双方向翻訳が可能です。
2. Siriと組み合わせて簡易翻訳
- AirPodsを装着し、Siriを起動(「Hey Siri」と呼びかけるか、感圧センサーを長押し)
- 「〜って英語で何て言うの?」などと質問
- Siriが翻訳結果を読み上げる
Siri経由の翻訳は一文ずつの対応となり、会話向きではありませんが、ちょっとした言い回しを調べるのに便利です。
他社アプリとの連携例
以下のようなサードパーティ製アプリとAirPodsを併用することも可能です:
- Google 翻訳(リアルタイム音声翻訳・会話モード対応)
- Microsoft Translator(多言語対応・文字起こし機能あり)
- iTranslate Voice(音声双方向翻訳に特化)
いずれも、AirPodsで音声を聞き取り、アプリ側で翻訳処理を行う構成です。言語設定や翻訳精度はアプリに依存します。
翻訳対応言語と制限事項
Appleの「翻訳」アプリでは、以下の主要言語がリアルタイム翻訳に対応しています(一部抜粋):
- 英語
- 中国語(簡体字)
- 日本語
- スペイン語
- フランス語
- ドイツ語
- 韓国語
ただし、オフライン翻訳は言語ごとにデータをダウンロードしておく必要があります。また、スラングや方言、特殊な表現には対応しないケースもあります。
AirPods翻訳機能の実用例
旅行先での活用
AirPodsを装着した状態で通訳モードを使用すれば、ホテルのチェックインやレストランでの注文など、現地の人とのやり取りがスムーズになります。
語学学習への応用
翻訳機能を通じて、自分の発音が正しく相手の言語に変換されるかを確認することで、発音や表現の練習にも役立ちます。
注意点とセキュリティ面
AirPodsで翻訳機能を使う場合、音声データはインターネット経由で処理されるため、プライバシーに配慮が必要です。Appleは音声データの匿名化処理を行っていると公表していますが、完全な秘匿性は保証されません。
まとめ
AirPods単体で翻訳はできませんが、iPhoneと組み合わせることでリアルタイム翻訳を体験することが可能です。Appleの純正「翻訳」アプリやSiri、さらにはGoogle翻訳などを活用すれば、旅行や語学学習など多様なシーンで役立つツールになります。
AirPodsを翻訳目的で活用したい場合は、翻訳アプリの操作方法と音声入力に慣れておくことがスムーズな使用のコツです。



