iPhone機種変更時にApple Watchの引き継ぎは必要？
Apple WatchはiPhoneとペアリングして動作するため、iPhoneを機種変更する際はApple Watchの設定も引き継ぐ必要があります。正しい手順を踏まないと、アクティベーションロックが残ったり、健康データやアプリ設定が失われたりする可能性があります。
本記事では、iPhoneの買い替えに伴いApple Watchを安全かつ確実に引き継ぐ方法を、ステップごとに解説します。
機種変更前に必要な準備
Apple Watchの引き継ぎを成功させるために、事前に以下の準備を行ってください：
- 旧iPhoneのiOSを最新にアップデートする
- Apple Watchと旧iPhoneを接続した状態にしておく
- Apple IDでiCloudにサインインしているか確認
- iCloudバックアップを有効にする（「Apple Watch」も対象）
iCloudの「ヘルスケア」や「Watch」データのバックアップが有効になっていれば、Watchの設定情報は自動的に引き継がれます。
Apple Watchのペアリングを解除する理由と手順
Apple Watchは一度ペアリング解除することで、バックアップを作成し、新しいiPhoneでの再設定を可能にします。以下の手順でペアリングを解除してください：
- 旧iPhoneの「Watch」アプリを開く
- [マイウォッチ] → 対象のWatchを選択 → [i] をタップ
- [Apple Watchとのペアリングを解除]を選択
- Apple IDのパスワードを入力してアクティベーションロックを解除
この手順により、Apple Watchの内容が自動でiPhoneにバックアップされます。
新しいiPhoneでApple Watchを復元・再ペアリングする方法
機種変更後の新しいiPhoneでは、まずiPhoneの初期設定とiCloud復元を完了させる必要があります。その後、以下の手順でApple Watchを再接続します：
- Apple Watchの電源を入れる
- iPhoneの「Watch」アプリを開き、「新しいWatchとペアリング」をタップ
- カメラでApple Watchの画面を読み取る
- 「バックアップから復元」を選択
- バックアップを選び、同期が完了するまで待機
再ペアリング後、健康データ、アプリの配置、通知設定などが元通りに戻ります。
Apple Watchがうまく引き継がれない場合の対処法
以下のようなケースでは、再ペアリングに失敗することがあります：
- 旧iPhoneのバックアップにApple Watchの情報が含まれていない
- アクティベーションロックが解除されていない
- watchOSとiOSの互換性がない
このような場合、Apple Watchを初期化してから再設定する必要があります。
初期化手順：
- Apple Watch上で[設定] → [一般] → [リセット]
- [すべてのコンテンツと設定を消去]をタップ
- 必要に応じてApple IDのパスワードを入力
旧iPhoneを下取りや譲渡する前の注意点
以下の作業を必ず実施してください：
- Apple Watchのペアリング解除（上記参照）
- iCloudからのサインアウト
- iPhone本体の「すべてのコンテンツと設定を消去」
Apple Watchが旧iPhoneにロックされたままだと、新しいiPhoneや他人のデバイスで使用できません。必ずペアリング解除とアクティベーションロック解除を確認してください。
iPhoneを復元せずに機種変更する場合の対応
復元せずに新しいiPhoneを初期状態で使用する場合は、Apple Watchも「新しいWatchとして設定」する必要があります。ただしこの場合、以下の点に注意が必要です：
- 以前の健康データやアプリ配置は引き継がれない
- すべて再設定が必要（通知、Siri、Apple Payなど）
ヘルスケアデータの引き継ぎを希望する場合は、iCloudバックアップと復元を利用するのが最も確実です。
まとめ：Apple WatchはiPhone機種変更前のペアリング解除と復元が鍵
iPhoneの機種変更時、Apple Watchを確実に引き継ぐには、ペアリング解除・iCloudバックアップ・再ペアリングの3ステップが重要です。バックアップを取らずに機種変更を行うと、Watchの設定が失われたり、アクティベーションロックが残ったままになるリスクがあります。
トラブルを避けるためにも、Watchアプリからのペアリング解除とiCloud設定の確認を事前に行い、新しいiPhoneでもスムーズにApple Watchを活用できる環境を整えましょう。
