はじめに
Apple Watchを日常的に使用していると、電源を切りたい場面もあります。例えば、バッテリーを温存したいときや、フライトモードでは足りない場面、Apple Watchを一時的に使用しないときなどです。本記事では、Apple Watchの電源を切る正しい方法をモデルに関係なく網羅的に解説し、あわせて再起動や強制終了との違いも明確にします。
基本的な電源の切り方(全モデル共通)
Apple Watchの電源を通常の方法でオフにする手順は以下の通りです。
- Apple Watchのサイドボタン(デジタルクラウンの下にある長方形ボタン)を長押しします。
- 画面に「電源オフ」「メディカルID」「緊急SOS」などのスライダーが表示されます。
- 「電源オフ」のスライダーを右にドラッグすると、電源がオフになります。
この操作はすべてのApple Watchシリーズ(Series 1〜9、SE、Ultraシリーズ)に共通しています。
watchOS 9以降の操作の変更点
watchOS 9以降では、「設定」アプリからも電源をオフにすることが可能です。
- Apple Watchで「設定」アプリを開く
- 「一般」→「シャットダウン」をタップ
- 「スライドで電源オフ」が表示されるので、右にスライドして電源を切る
この方法は物理ボタンに不具合がある場合や、誤動作を防ぎたい場合に有効です。
電源を切るときの注意点
Apple Watchの電源をオフにすると、以下のような影響があります。
- 通知の受信が停止します
- アクティビティの記録が行われません
- SuicaやPASMOなどの交通系ICは使用不可となります
- iPhoneとの連携機能(着信、メッセージなど)も無効になります
そのため、電源を切る前に必要なデータの同期や通知確認を済ませておくことが望ましいです。
電源が切れない・スライダーが表示されない場合の対処法
サイドボタンの長押しで電源オフスライダーが表示されない場合、次のような原因と対処法が考えられます。
- watchOSがフリーズしている:強制再起動を試す(次項で解説)
- バッテリー残量が極端に低い:充電後に再度操作を行う
- サイドボタンが故障している:「設定」アプリからのシャットダウンを試す
強制再起動との違いと使い分け
電源を切る操作と強制再起動(リセット)は似ていますが、用途が異なります。
- 電源オフ:通常の使用を一時的に止めたい場合に使用
- 強制再起動:端末の動作がフリーズして操作を受け付けない場合に使用
強制再起動の方法は以下の通りです。
- デジタルクラウンとサイドボタンを同時に長押し
- Appleロゴが表示されたら指を離す
ただし、アップデート中やバックアップ処理中には強制再起動を避けるべきです。
再起動との違い
Apple Watchを再起動したい場合は、一度電源をオフにしてから再度電源を入れます。再起動は端末の軽度な不具合(アプリの動作遅延など)を改善するのに有効です。
まとめ
Apple Watchの電源を切るには、サイドボタンの長押しとスライダー操作が基本です。watchOS 9以降では「設定」からのシャットダウンも可能であり、トラブル時にも柔軟に対応できます。フリーズや操作不能時は強制再起動を試みることで復旧が期待できますが、状況に応じた操作を選ぶことが重要です。