iPad無印とiPad Airの基本概要
Appleは複数のiPadラインナップを展開しており、その中でも「iPad(無印)」と「iPad Air」は多くのユーザーにとって選択肢となるモデルです。「iPad(無印)」はエントリーモデルとして位置付けられ、価格と性能のバランスを重視。一方「iPad Air」はミッドレンジとして、より高い処理能力と機能を備えたモデルです。
本記事では、2024年10月時点での最新モデルである「iPad(第10世代)」と「iPad Air(第5世代)」を中心に、両者の主な違いを比較します。
デザインと画面サイズの違い
両モデルは見た目が似ているものの、いくつかの違いがあります。
- iPad(第10世代):10.9インチLiquid Retinaディスプレイ
- iPad Air(第5世代):10.9インチLiquid Retinaディスプレイ
画面サイズとディスプレイの種類は同じですが、Airの方が色再現性が高く、反射防止コーティングや広色域(P3)対応など、視覚的に優れた要素が追加されています。また、筐体カラーにも差異があります。
チップ性能の違い
処理性能はiPad選びにおける重要な要素です。
- iPad(第10世代):A14 Bionicチップ
- iPad Air(第5世代):M1チップ
A14はiPhone 12と同等の性能で、日常使用に十分ですが、M1はMacBook Airにも搭載されている高性能チップであり、マルチタスクやクリエイティブ用途での差が顕著です。特に動画編集や3Dモデリングなどを行う場合は、Airが適しています。
対応アクセサリの違い
対応するキーボードやApple Pencilにも違いがあります。
- iPad(無印):Apple Pencil(第1世代)対応※USB-C変換アダプタが必要
- iPad Air:Apple Pencil(第2世代)対応(マグネット充電)
Apple Pencil第2世代の方が充電やペアリングがスムーズであり、Airの方がより快適なペン操作が可能です。また、iPad Airは「Magic Keyboard」に対応していますが、iPad無印は「Magic Keyboard Folio」という別仕様のキーボード対応となっています。
カメラ性能の違い
両モデルのカメラ性能は基本的には似ていますが、仕様の一部が異なります。
- リアカメラ:どちらも12MP、f/1.8 広角レンズ
- フロントカメラ:無印は横向き配置、Airは縦向き配置
第10世代iPadのフロントカメラは、横向きセンターフレームに対応しており、ビデオ会議などでより自然な画角を提供します。一方、iPad Airは縦向きに配置されているため、ポートレート利用が想定されています。
スピーカーとオーディオ性能の違い
スピーカー配置と音質にも差があります。
- iPad無印:横向き時ステレオスピーカー(上下一体)
- iPad Air:デュアルスピーカー(ステレオ)搭載
動画視聴時や音楽再生時には、Airの方がクリアで広がりのあるサウンドが得られます。
バッテリー持続時間と充電端子
バッテリーの持続時間は公式に以下の通りです。
- iPad無印・Airともに:最大10時間(Wi-Fi使用時)
どちらもUSB-C端子を搭載しており、Lightning端子ではありません。ただし、iPad(第9世代)まではLightningが採用されていたため、アクセサリの互換性には注意が必要です。
価格とストレージの違い
価格差とストレージ選択肢は購入判断に直結します(日本国内Apple Store価格・2025年6月時点)。
- iPad(第10世代):約68,800円~(64GB / 256GB)
- iPad Air(第5世代):約92,800円~(64GB / 256GB)
ストレージ構成は同じですが、Airの方が高価格です。その分、チップ性能やアクセサリの利便性など、上位の機能が提供されます。
用途別の選び方
用途に応じて、選ぶべきモデルは異なります。
- iPad無印が適しているケース:
- Web閲覧や動画視聴が中心
- 教育用途(学習アプリ、学校提出)
- 価格重視のライトユーザー
 
- iPad Airが適しているケース:
- イラストやデザインなどクリエイティブ作業
- 動画編集や高負荷なアプリを使用する場合
- 長期的なスペック維持を重視したいユーザー
 
まとめ:性能か価格かで選ぶiPadの分かれ道
iPad無印とiPad Airは、画面サイズや基本的なデザインは共通しているものの、内部仕様や周辺機器対応、処理能力に明確な違いがあります。日常用途や価格重視であれば無印、性能重視や作業用途が多い場合はAirが適しています。
どちらも高品質なタブレットであり、用途と予算に応じて適切に選べば、十分な満足感が得られるモデルです。
 
  
  
  
  


