Xperia 10 VIのカメラ概要
Xperia 10 VIは、ソニーが2024年に発売したミッドレンジスマートフォンで、特にカメラ性能においても改良が加えられたモデルです。本機はデュアルレンズ構成を採用しており、静止画・動画撮影ともに日常利用に十分な性能を持っています。
搭載カメラの仕様
Xperia 10 VIのリアカメラは以下の2眼構成です。
- メインカメラ：約4,800万画素（有効画素数約12メガピクセル）
26mm相当の広角レンズ、F値1.8、光学式手ブレ補正（OIS）対応 - 超広角カメラ：約800万画素、120度、F値2.2
フロントカメラは800万画素で、F値2.0の固定フォーカス仕様となっています。
カメラ機能と撮影モード
Xperia 10 VIのカメラアプリには、以下の撮影モードおよび機能が搭載されています。
- 写真・動画撮影モード（自動認識対応）
- ナイトモード（暗所自動処理）
- HDR撮影
- AIシーン認識
- 4K動画撮影（30fps）
- 手ブレ補正機能（動画時は電子手ブレ補正）
プロフェッショナル向けの「Photo Pro」「Cinema Pro」などのアプリは非搭載ですが、一般ユーザーにとっては扱いやすいインターフェースとなっています。
実際の撮影性能と画質
Xperia 10 VIのカメラは、日中の屋外撮影においては高精細かつ自然な色味の写真が撮れるという評価を受けています。逆光下でもHDR処理により白飛びや黒つぶれが軽減されており、ミッドレンジとしては十分なレベルです。
一方で、夜景や暗所撮影ではノイズが目立つ場合があり、ナイトモードで補正はされるものの、ハイエンドモデルほどの明瞭さは期待できません。
超広角カメラについては画角が広く便利ですが、画質はメインカメラと比較して解像度や明るさが劣るため、風景など明るいシーンに適しています。
前モデル（Xperia 10 V）との違い
Xperia 10 VIとXperia 10 Vのカメラ構成を比較すると、以下のような違いがあります。
| 機種 | メインカメラ | 超広角カメラ | 望遠カメラ |
|---|---|---|---|
| Xperia 10 V | 約4,800万画素 | 約800万画素 | 約800万画素（光学2倍） |
| Xperia 10 VI | 約4,800万画素 | 約800万画素 | 非搭載 |
Xperia 10 VIでは望遠レンズが省かれており、ズーム撮影はデジタル処理による対応となっています。これによりコストや設計の簡素化が図られたと見られています。
動画撮影性能
動画撮影は最大4K（30fps）に対応しており、フルHDでは60fpsでの撮影も可能です。手ブレ補正は電子式（EIS）による処理がメインとなります。マイク性能も一般的なレベルで、動画収録に必要な基本性能は備えていますが、外部マイク対応やシネマチック撮影などの高度機能は非搭載です。
ユーザー評価とレビュー傾向
国内外のユーザーレビューによると、Xperia 10 VIのカメラは「明るい場所では非常に良好」「日常用途には十分」との評価が多く見られます。一方で、「ズーム性能の劣化」「夜景での画質低下」「動画の手ブレ補正に限界がある」などの意見もあり、使用用途によって満足度に差があるとされています。
まとめ
Xperia 10 VIのカメラは、日常的な写真撮影において十分な性能を発揮し、特に昼間の風景や人物撮影では高い解像度と自然な色再現が評価されています。超広角カメラの搭載により撮影の幅も広がっており、ミドルレンジスマートフォンとしてバランスの取れた構成です。
ただし、望遠レンズの省略や夜景撮影性能の限界、動画撮影時の手ブレ補正などには注意が必要です。写真や動画を趣味レベルで楽しみたいユーザーにとっては、コストパフォーマンスの高い選択肢といえるでしょう。
