Xperia 901SOとは
Xperia 901SOは、ソニーモバイルコミュニケーションズが製造し、ソフトバンクから2019年6月に発売されたスマートフォンで、正式名称は「Xperia 1(エクスペリア ワン)」です。型番901SOはソフトバンク専用モデルとして割り当てられた識別番号であり、同年にドコモからSO-03L、auからSOV40が同型モデルとして提供されました。
Xperia 1は、当時のソニーにとってフラッグシップモデルであり、Xperiaシリーズのナンバリングが一新された最初のモデルです。従来の「Xperia XZ」シリーズからの大きな転換点となった機種であり、21:9のシネマワイドディスプレイやトリプルレンズカメラを初めて採用するなど、数々の新機能が盛り込まれました。
基本スペック
| 項目 | 仕様 | 
|---|---|
| 型番 | 901SO(ソフトバンク専用) | 
| 発売日 | 2019年6月14日 | 
| OS | Android 9(出荷時)、Android 10/11へアップデート対応 | 
| プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 855 | 
| RAM | 6GB | 
| ストレージ | 128GB(microSDXC最大512GB対応) | 
| バッテリー | 3,200mAh | 
| サイズ・重量 | 約167×72×8.2mm・約178g | 
ディスプレイの特徴
Xperia 1(901SO)は、世界初の4K HDR対応 有機ELディスプレイ(CinemaWideディスプレイ)を搭載しており、解像度は3840×1644ピクセル、アスペクト比は21:9と縦に長い構成です。このディスプレイは映像制作に用いられる「CineAlta」技術が投入され、色再現性や視覚体験に優れている点が特徴です。
また、クリエイターモードと呼ばれる表示設定により、映画制作者の意図に近い色味でコンテンツを楽しむことが可能です。
カメラ性能
- リアカメラ(3眼構成):
- 約1,220万画素(標準/F1.6)
- 約1,220万画素(望遠/F2.4)
- 約1,220万画素(超広角/F2.4)
 
- フロントカメラ:800万画素(F2.0)
このモデルから、Xperiaシリーズでは初となるトリプルレンズカメラが導入されました。瞳AFや10コマ/秒の高速連写、映画撮影を意識した「Cinema Pro」アプリの搭載など、映像表現の幅が大きく広がっています。
通信・機能
901SOはソフトバンクの4G LTEおよびSoftBank 5G(非対応)ネットワークに対応し、主要な周波数帯域(Band)をサポートしています。その他の機能として以下を搭載しています:
- 防水・防塵(IP65/68)
- 指紋認証(側面)
- おサイフケータイ(FeliCa)対応
- Dolby Atmos対応ステレオスピーカー
ソフトバンク版の特長
901SOはソフトバンク専売モデルであるため、キャリア独自のプリインストールアプリやAPN設定が施されています。ただし、SIMロック解除を行えば、ドコモやau系MVNOでも利用可能です(通信バンドの対応状況は要確認)。
また、キャリアメールやテザリングなど一部のサービスが制限される場合があるため、利用前の確認が推奨されます。
発売当初の価格と現状
発売時点の価格はおよそ11万円前後(機種変更・新規契約時)で、当時のハイエンドモデルとしては標準的な価格設定でした。2025年現在では、中古市場にて2万円台〜4万円台程度で流通しており、性能面では今でも通用する場面があるものの、最新OSやセキュリティ更新の提供は「終了している可能性がある」点に留意が必要です。
まとめ
Xperia 901SOは、2019年にソフトバンクから登場したXperia 1のキャリアモデルであり、当時のソニーの技術を集結したフラッグシップ機でした。4K有機ELディスプレイ、トリプルカメラ、映像制作ツールなど、コンテンツクリエーションに特化した設計が特徴です。
2025年時点でも一部のユーザーには根強い人気がありますが、OSやセキュリティのサポート状況を確認した上での利用が推奨されます。
 
  
  
  
  

