MacBookがスリープ状態になる条件とは
macOSでは、省電力やバッテリー保護の観点から、一定時間操作がないと自動でスリープに移行します。デフォルト設定では、画面のスリープやMac本体のスリープが数分〜数十分で有効になるように設定されています。
スリープが有効になる主な条件は以下のとおりです。
- キーボード・トラックパッド・マウスの操作がない
- アプリがバックグラウンドで動作していない
- 設定された時間が経過する
- フタ(ディスプレイ)を閉じた状態になる(クラムシェルモードを除く)
スリープさせない設定方法(システム設定)
macOS Ventura以降では、「システム設定」アプリからスリープの設定を変更できます。以下の手順に従ってください。
- 「システム設定」を開く
- 左側メニューから「ディスプレイ」または「バッテリー(または電源アダプタ)」を選択
- 「ディスプレイをオフにするまでの時間」を「なし」または最大時間に設定
- 「可能な場合はハードディスクをスリープさせる」のチェックを外す
- 「電源接続時にスリープしない」を有効にする
これにより、ユーザー操作がなくてもMacBookがスリープしない状態を維持できます。
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クラムシェルモードでスリープを防ぐ方法
クラムシェルモードとは、MacBookの画面を閉じた状態で外部ディスプレイと接続して使うモードです。通常、フタを閉じるとスリープに移行しますが、以下の条件を満たせばスリープせずに外部ディスプレイ出力が維持されます。
- 外部ディスプレイに接続されている
- 外部キーボードとマウス(有線またはBluetooth)が接続されている
- 電源アダプタが接続されている
これらの条件が揃っていれば、フタを閉じてもスリープせずにMacBookを操作し続けることが可能です。
ターミナルを使ってスリープを抑制する方法
macOSには「caffeinate(カフェイン)」というコマンドが用意されており、ターミナルから実行することでスリープを一時的に防ぐことができます。
基本コマンド:
caffeinate
このコマンドを入力している間、Macはスリープ状態に入りません。終了するには、ターミナルウィンドウを閉じるか、Control + Cでプロセスを停止します。
時間指定の例:
caffeinate -t 3600
(3600秒=1時間スリープを防止)
特定のプロセス中だけスリープを防ぎたい場合にも有効です。
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サードパーティアプリによるスリープ抑制
GUI操作で簡単にスリープを制御したい場合は、サードパーティアプリの利用が有効です。代表的なアプリは以下の通りです。
- KeepingYouAwake:メニューバーからワンクリックでスリープ抑制を切り替え可能
- Amphetamine:時間・アプリ・条件別に詳細な制御が可能
- InsomniaX(旧アプリ):開発終了のため使用は非推奨
これらのアプリはMac App StoreまたはGitHubで提供されており、インストールするだけで簡単にスリープ管理が可能になります。
スリープさせないことの注意点
MacBookを長時間スリープさせない設定にすると、利便性が向上する反面、いくつかの注意点があります。
- バッテリー消耗が早くなる
- 発熱によるパフォーマンス低下の可能性
- 液晶ディスプレイの焼き付きリスク(長時間静止画面表示)
- セキュリティ上の懸念(離席時の操作ロックが機能しない)
これらを防ぐため、スリープを完全に無効にするのではなく、条件付きで抑制する方法(時間指定・アプリ実行中のみ)を検討するのが現実的です。
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スリープを制御するおすすめの使い分け例
実際の使用シーンに応じてスリープ制御を使い分けることで、効率と安全性を両立できます。
- 動画編集・バックアップ・大容量ダウンロード中:
caffeinate または Amphetamine を使用 - プレゼンや会議中:
KeepingYouAwake で一時的にスリープ抑制 - 外出先や公共スペースでは:
短時間でスリープ有効に設定し、セキュリティを優先
まとめ|MacBookをスリープさせないための正しい設定と活用
MacBookをスリープさせないようにする方法は、システム設定の変更、ターミナルコマンドの使用、サードパーティアプリの活用など複数存在します。目的やシーンに応じて最適な方法を選ぶことで、作業の中断を防ぎつつ、バッテリー消耗やセキュリティリスクを最小限に抑えることが可能です。
常にスリープを無効にするのではなく、状況に応じて柔軟に制御することが、MacBookの快適な運用につながります。
注意事項
※本記事は執筆時点の情報を元に作成しています。仕様や価格、在庫状況などは変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイト等でご確認ください。