iPadの予測変換とは?自動補完の仕組みを理解しよう
iPadでは、文字を入力すると過去に使用した単語や一般的な語句が「予測変換」として表示されます。この機能は、入力効率を高める便利な仕組みですが、誤って変換した言葉が記憶され続けたり、プライバシーの観点から見られたくない単語が表示されることもあります。
この記事では、iPadの予測変換で登録された単語を削除する方法、また予測変換自体を無効化する手順について詳しく解説します。
予測変換が表示される場面
iPadで予測変換が活用されるのは主に以下の場面です。
- Safariやメモアプリ、メールなどで文字を入力したとき
- iMessageやLINEなどのチャットアプリ内
- サードパーティ製キーボードを使っているとき(一部除く)
標準のiOSキーボードを使用している場合、ユーザーが入力した内容に応じて学習され、次回以降の変換候補に反映される仕組みとなっています。
予測変換で記憶された単語を削除する方法
iPadでは、個別の単語を選択して削除する機能は搭載されていません。Appleは現在のiOS仕様では、単語ごとの予測候補削除に対応していないため、以下の方法で「すべての学習済み予測変換」を初期化する必要があります。
学習済みの変換候補をすべて削除する手順
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」>「転送またはiPadをリセット」>「リセット」をタップ
- 「キーボードの変換学習をリセット」を選択
- パスコードを入力(設定している場合)
- 確認画面で「リセット」をタップ
この操作により、iPadがこれまで学習したすべての変換履歴が削除され、予測変換の内容が初期状態に戻ります。
特定の単語だけ非表示にする方法はある?
現行のiPadOS(2025年6月時点)では、特定の単語だけを予測変換候補から削除する機能は提供されていません。対処法としては、学習リセットを行うか、以下のような対策を取ることが考えられます。
- ユーザー辞書で別の語句を登録:誤って登録された語句に近い単語をユーザー辞書で意図的に登録することで、候補の優先度を調整可能
- 予測変換を無効化する:以下で解説
予測変換を無効にする設定方法
予測変換機能を無効にしたい場合は、以下の設定を行います。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」>「キーボード」を選択
- 「予測」をオフに切り替える
これにより、iPad上で文字入力をしても予測変換候補が表示されなくなります。再度有効にする場合は同じ手順で「予測」をオンに戻してください。
ユーザー辞書を活用して予測変換をカスタマイズ
iPadでは、特定の単語をあらかじめ登録しておく「ユーザー辞書」機能があります。以下の手順で活用できます。
- 「設定」>「一般」>「キーボード」>「ユーザー辞書」
- 右上の「+」をタップ
- 単語とよみ(省略可)を入力して保存
誤変換されがちな単語や、固有名詞、特殊記号などを登録しておくと、意図しない候補の抑制に繋がります。
サードパーティ製キーボードの利用時の挙動
iPadでは、Google日本語入力やSimejiなどの外部キーボードを使うこともできます。これらのキーボードでは、独自に予測変換や学習データの削除機能が提供されている場合があります。
例:
- Simeji:設定内から「学習履歴の削除」が可能
- Gboard:Googleアカウントに連携された履歴も管理対象となる場合がある
なお、外部キーボードのデータ取り扱いには注意が必要です。Apple公式キーボードと異なり、入力データが外部に送信される可能性があるため、プライバシーポリシーを確認してから使用することを推奨します。
まとめ:予測変換の削除と設定で快適な入力環境を
iPadの予測変換機能は、利便性が高い一方で、不要な単語や誤入力が残ってしまうこともあります。個別削除はできませんが、「学習リセット」や「予測オフ」、ユーザー辞書などを活用することで、入力環境を最適化することが可能です。
目的や利用シーンに応じて設定を見直し、自分に合った使い方を見つけてください。