Pixelで「写真が動く」現象の正体とは?
Pixelスマートフォンで撮影した写真がギャラリーやGoogleフォトで再生される際、一瞬だけ動いて見える現象があります。これは不具合ではなく、「モーション写真(Motion Photos)」というカメラ機能によって生成されたもので、静止画の前後に短い動画を含めた形式です。この記事では、このモーション写真の仕組み、設定方法、保存先、共有方法などを事実に基づいて解説します。
モーション写真とは?
モーション写真は、Pixelカメラでシャッターを切る前後の瞬間を約1.5秒ずつ動画として記録し、静止画と共に保存する機能です。この形式により、撮影時の雰囲気や動きを後から再確認できます。
GoogleがPixelスマートフォンに独自実装している機能で、Android標準カメラアプリには搭載されていません。
対応機種とOSバージョン
モーション写真機能は以下の条件を満たすPixelデバイスで利用可能です:
- Pixel 2以降のすべてのモデル
- Android 9以降(初期対応)、最新版で最適化
機能の名称や操作はカメラアプリのバージョンにより若干異なる場合があります。
モーション写真のオン/オフ設定方法
モーション写真機能はカメラアプリから個別に有効化/無効化できます。
- Pixelのカメラアプリを開く
- 画面上部の「モーションアイコン(波線)」をタップ
- 以下から選択可能:
- オン:すべての撮影で記録
- オフ:完全な静止画のみ記録
- 自動:動きがあるときだけ自動記録(AI判定)
モーション写真の保存形式と保存先
モーション写真は、静止画(JPEG)と動画(MP4)を内部的に組み合わせた形式で保存されます。Googleフォトでは自動的に一本のファイルとして管理され、特別な操作なく再生が可能です。
保存先は以下のとおりです:
- 端末内部:/DCIM/Camera/(.jpg拡張子の中にモーションデータが埋め込まれる)
- Googleフォト:自動バックアップ時に動画付きのままクラウド保存(容量消費あり)
モーション写真の確認と再生方法
Googleフォトアプリで写真を開いたときに、一瞬だけ写真が動く場合、それはモーション写真です。
- 再生:Googleフォトで該当画像を開くだけで自動再生
- 情報確認:「i」アイコンをタップすると「モーション写真」と表示される
モーション写真の共有と変換
モーション写真をそのまま他者に共有したい場合、以下のようなオプションがあります:
- Googleフォトの共有リンクを使う:相手も再生可能
- 動画(MP4)として書き出す:
- Googleフォトで該当写真を開く
- 右上のメニュー → 「動画として保存」
- 静止画としてのみ共有:SNSやメールなどではモーション部分が除去される
モーション写真の注意点
モーション写真にはいくつかの制限があります:
- 保存容量を静止画より多く消費する(動画分)
- サードパーティアプリでは再生不可な場合がある
- クラウド保存時、Googleアカウントのストレージ容量を消費
必要に応じてオフにするか、クラウド保存設定を調整してください。
まとめ
Pixelスマートフォンの「写真が動く」現象は、モーション写真機能によるものです。この機能は静止画と動画を組み合わせることで、より臨場感のある撮影体験を提供します。保存先や形式、再生方法を正しく理解し、必要に応じて設定を調整することで、ストレージの無駄を抑えつつ効果的に活用できます。



