Pixelでドコモの電話帳は使えるのか?
Google Pixelシリーズのスマートフォンは、ドコモの「電話帳サービス(ドコモ電話帳)」を直接利用する機能は搭載されていません。しかし、ドコモが提供する「ドコモデータコピー」アプリやGoogleアカウントの連絡先同期機能を活用することで、従来のドコモ端末で利用していた電話帳(連絡先)をPixelに移行し、継続的に使用することは可能です。
2025年7月現在、ドコモの「電話帳バックアップサービス」は提供を終了しており、連絡先のバックアップ・移行は「Google連絡先」または「ドコモデータコピー」アプリを通じて行うのが推奨されています。
Pixelでの電話帳(連絡先)管理の基本
Pixelスマホでは、「Google連絡先(Contacts)」アプリが標準搭載されており、すべての連絡先情報はGoogleアカウントと連携してクラウドに保存されます。この方式により、スマホの機種変更や紛失時でも連絡先情報を簡単に復元可能です。
ドコモ端末からPixelへ移行する場合、このGoogle連絡先へのデータ移行がカギとなります。
ドコモからPixelへ電話帳を移行する方法
Pixelでドコモの電話帳データを利用するには、以下の方法で連絡先を移行します。
方法1:ドコモデータコピーアプリを利用する
- 旧ドコモ端末とPixel両方に「ドコモデータコピー」アプリをインストール
- 両端末をWi-Fi DirectまたはQRコードで接続
- 「連絡先」を選択し、Pixel端末にデータを転送
- 完了後、PixelのGoogle連絡先に反映される
方法2:SDカード経由で.vcfファイルをインポート
- 旧端末で連絡先をSDカードにエクスポート(.vcf形式)
- PixelにSDカードまたはファイルを転送
- Pixelの「連絡先」アプリを開く
- 「設定」→「連絡先をインポート」から.vcfファイルを読み込む
方法3:Googleアカウントを使った自動同期
- 旧端末でGoogleアカウントを設定し、連絡先の同期を有効化
- Pixelで同じGoogleアカウントを設定
- 自動的に連絡先がGoogleクラウドから同期される
この方法はアプリ不要で、同期が有効であれば手間なく移行が可能です。
Pixelでの電話帳の閲覧・編集方法
移行後は、「Google連絡先」アプリを使って電話帳を管理できます。以下の操作が可能です。
- 連絡先の追加・編集・削除
- Googleアカウント間での連携とエクスポート
- 連絡先のグループ化やラベル付け
また、Pixelに保存された連絡先は通話アプリとも自動連携しており、着信時や発信時に名称表示されます。
ドコモメールとの連携について
ドコモメールをPixelで使用している場合(IMAP設定経由)、Google連絡先と同期されたアドレス情報を活用できます。Pixelの連絡先に登録されているメールアドレスは、Gmailやドコモメールの送信時に自動補完されます。
注意点と制限事項
Pixelでの連絡先移行・管理において、以下の点に注意が必要です。
- ドコモ電話帳の専用アプリは使用不可:Pixelは「ドコモ電話帳」アプリ非対応
- FOMA端末からの移行は手動操作が必要:古いフィーチャーフォンからの移行はmicroSD経由が現実的
- ドコモクラウドからの直接同期は不可:Google連絡先に統一する必要がある
まとめ
Pixelスマートフォンでは、ドコモの旧端末で使われていた電話帳データを、Google連絡先アプリを通じて移行・管理することが可能です。移行には「ドコモデータコピー」アプリやGoogleアカウントの同期、.vcfファイルのインポートといった複数の方法が用意されています。
一方、Pixel端末はドコモの「電話帳」アプリには非対応のため、Google連絡先をメインに使う前提で設定・運用を行うことが重要です。データの損失を防ぐためにも、移行前にはバックアップを取り、手順通りに設定することが推奨されます。


