Apple Pencilの接続には世代による違いがある
Apple Pencilには第1世代、第2世代、そしてUSB-Cモデルの3つのバージョンが存在し、それぞれ接続方法が異なります。使用するiPadのモデルに応じた適切な接続手順を理解することが、快適な操作環境を整える第一歩です。
Apple Pencil(第1世代)の接続方法
第1世代のApple Pencilは、Lightning端子を介してiPadと接続します。ペアリング手順は以下の通りです。
- Apple Pencilのキャップを外し、Lightning端子を露出させる。
- iPadのLightningポートにApple Pencilを直接差し込む。
- iPad画面に「ペアリング」ボタンが表示されたらタップする。
この操作により、Apple PencilとiPadがBluetooth経由でペアリングされます。初回接続後は、充電するたびに自動的に再接続されます。
Apple Pencil(第2世代)の接続方法
第2世代のApple Pencilは、iPadの側面に磁気で装着することで自動的にペアリングされます。具体的な手順は次の通りです。
- Apple PencilをiPadの右側面にあるマグネットコネクタに装着する。
- iPadがApple Pencilを認識し、画面上に接続確認メッセージが表示される。
- メッセージに従ってペアリングを完了させる。
この方式では、装着と同時に充電も開始されます。充電しながら常にペアリング状態が維持されるため、手軽な運用が可能です。
Apple Pencil(USB-C)の接続方法
USB-CモデルのApple Pencilは、取り外し可能なキャップを備えており、USB-Cケーブルを通じてiPadに接続します。
- Apple Pencilのキャップを外し、USB-C端子を露出させる。
- USB-CケーブルでiPadとApple Pencilを接続する。
- iPadがPencilを認識し、設定画面に誘導されるのでペアリングを完了させる。
このモデルではBluetooth接続ではなく、接続中の充電と設定のみで使用する設計です。
接続ができない場合のチェックリスト
Apple PencilがiPadに接続できない場合、以下の項目を順に確認してください。
- iPadが対応モデルであるかを確認:Apple Pencilの世代に対応するiPadでなければ接続できません。
- Bluetoothが有効になっているか:設定→Bluetoothでオンになっているか確認。
- iPadOSのバージョン確認:古いOSではペアリングに不具合が起こる可能性があります。
- Apple Pencilのバッテリー残量:完全放電していると接続されません。最低30分程度充電が必要な場合もあります。
- 物理的な損傷の有無:落下や水濡れにより内部回路が損傷している可能性があります。
ペアリングを解除・再接続する手順
接続が不安定な場合や再ペアリングしたい場合は、以下の手順で一度接続を解除し、再度接続することで改善することがあります。
- iPadの「設定」→「Bluetooth」を開く。
- 「Apple Pencil」の右にある「i」マークをタップし、「このデバイスの登録を解除」を選択。
- 上記で解説した接続方法を用いて再ペアリングを行う。
Apple Pencilの接続状況の確認方法
Apple Pencilが正しく接続されているかどうかは、iPad上で以下の方法により確認可能です。
- ホーム画面に「バッテリー」ウィジェットを追加し、Apple Pencilの残量が表示されるか確認。
- 「設定」→「Apple Pencil」で各種設定(筆圧感知、ダブルタップなど)が利用可能か確認。
- 「設定」→「Bluetooth」で「接続済み」と表示されていれば正常にペアリングされています。
Appleサポートに相談すべきケース
すべての対処を試みても接続できない場合、Appleサポートに問い合わせることが推奨されます。以下のケースでは修理や交換の対象になる可能性があります。
- ペアリングが一切反応しない
- 認識はされるが、描画や反応がない
- 物理的な破損がある(外観の歪み、接点の破損など)
保証期間中であれば無償交換の対象になる場合もあります。保証期間外の場合、交換費用は第1世代が約11,800円、第2世代が約15,800円(2025年6月時点)となっています。
まとめ:Apple Pencilの接続を安定させるには基本を押さえることが重要
Apple Pencilの接続には世代ごとに異なる手順が必要です。まずは自分のiPadとPencilが互換しているか確認し、正しい接続手順を踏むことが大切です。接続できない場合も、Bluetoothの確認やOSのアップデート、バッテリー残量の確認など基本的なチェックポイントを順に確認すれば、ほとんどのケースで解決が可能です。それでも改善しない場合には、Apple公式のサポートを活用しましょう。


