はじめに
Apple WatchはwatchOS 10以降で「スマートスタック」という新機能が導入されました。この機能は、必要な情報やウィジェットを1画面にまとめて表示できる仕組みで、操作性や利便性が大幅に向上します。本記事では、Apple Watchのスマートスタック機能の概要、利用方法、カスタマイズのやり方、注意点などを事実に基づいて詳しく解説します。
スマートスタックとは何か
スマートスタックとは、複数のウィジェット(情報カード)を1つのスタックにまとめ、縦にスクロールして表示できる機能です。iPhoneで導入されたウィジェットスタックのApple Watch版とも言えます。天気、予定、アクティビティ、バッテリー残量などの情報を重ねて配置することで、必要な情報に素早くアクセスできます。
スマートスタックの特徴
- 表示内容が自動で変化:時刻や行動パターンに基づいて、最適なウィジェットが自動で上部に表示される
- 手動で並べ替え可能:ユーザーが好みに応じて固定配置することもできる
- アプリ側の対応が必要:すべてのアプリが対応しているわけではない
この機能により、限られた画面サイズのApple Watchでも効率的に情報を扱うことが可能になります。
スマートスタックの使い方
スマートスタックはwatchOS 10以降の標準機能であり、特別な設定をしなくても利用できます。
表示方法
- 文字盤表示中にデジタルクラウンを回す
- スマートスタックが画面に表示され、ウィジェットを上下にスクロールして確認できる
- 各ウィジェットをタップすると該当アプリが起動する
ウィジェットのスクロール操作
- デジタルクラウンを回す、または画面を上下にスワイプ
- 上下にスクロールすると他のウィジェットが切り替わる
スマートスタックのカスタマイズ方法
スマートスタックは自動で表示されますが、自分で追加・削除・並べ替えを行うことも可能です。
ウィジェットの追加・削除
- スマートスタックを表示した状態で、ウィジェットを長押し
- 編集モードに入り、「+」で追加、「−」で削除が可能
- 「スマートローテーション」をオフにすると手動配置が優先される
並び順の変更
- 編集モードでウィジェットをドラッグして好きな順番に並べ替え
- 「完了」をタップして保存
なお、すべてのウィジェットが自由に並べ替え可能とは限らず、一部は自動配置優先となる場合もあります。
対応する主なウィジェット
スマートスタックに表示できるウィジェットの一部を以下に紹介します。
- 天気
- アクティビティリング
- カレンダー
- 時計(世界時計含む)
- バッテリー残量
- ミュージック
- ストップウォッチ
- リマインダー
- Podcast
watchOS 10以降に対応したサードパーティアプリの一部もウィジェットとして対応しており、今後も追加される可能性があります。
利用条件と対応機種
スマートスタックはwatchOS 10以降に対応したApple Watchで利用可能です。
- 対応OS:watchOS 10以降
- 対応機種:Apple Watch Series 4以降、SE(第1・第2世代)、Ultra
- インストール条件:iPhone(iOS 17以降)とのペアリングが必要
watchOSが古い場合は、機能が利用できないためアップデートが必要です。
スマートスタックを活用するメリット
- 複数の情報を1画面にまとめられるため、画面切り替えが不要
- スケジュール管理やアクティビティの確認がスムーズ
- その時に必要な情報が自動で表示されることで操作回数を削減
特にApple Watchを日常的に活用しているユーザーにとって、作業効率を高める有効な機能です。
注意点
- 対応アプリであっても、ウィジェットが自動で表示されない場合がある
- スマートスタック内の情報は常に最新とは限らず、アプリ起動後に同期されることがある
- バッテリー残量の確認などはウィジェット経由だと若干遅延する場合がある
スマートスタックは便利な反面、情報の鮮度や反映タイミングに多少のラグがあることを理解しておく必要があります。
まとめ
Apple Watchのスマートスタックは、情報の表示と管理を効率化する革新的な機能です。天気、スケジュール、アクティビティなどのウィジェットを1か所にまとめ、必要な情報へ素早くアクセスできます。デジタルクラウンでの操作だけで利用でき、カスタマイズ性も高いため、日常の利用に大きな利便性をもたらします。対応機種やOSバージョンを確認のうえ、スマートスタックを有効活用してみてください。