iPadのインチとは何か?基本の見方を解説
「iPadのインチ」とは、ディスプレイの対角線の長さを表す単位で、1インチは約2.54cmです。たとえば「11インチiPad Pro」という場合、画面の対角線が約27.94cmであることを意味します。このインチ数によって画面サイズや本体の大きさ、携帯性、作業効率が異なります。
iPadは複数のシリーズが展開されており、それぞれに異なるインチサイズが用意されています。この記事では、各モデルのインチサイズの違いや選び方、利用シーンに応じたモデルの特徴を紹介します。
現行iPadシリーズのインチサイズ一覧
2025年6月時点でAppleが販売している主要なiPadモデルとインチサイズは以下のとおりです(販売状況は変動する可能性があります)。
| モデル名 | インチ | 主な特徴 |
|---|---|---|
| iPad Pro 13インチ(M4) | 13.0インチ | 最も大きな画面。高性能かつ高価格。 |
| iPad Pro 11インチ(M4) | 11.0インチ | 高リフレッシュレート、高精細ディスプレイ。 |
| iPad Air 13インチ(M2) | 13.0インチ | Proより安価で高性能。大型画面が魅力。 |
| iPad Air 11インチ(M2) | 11.0インチ | 価格と性能のバランスが良い。 |
| iPad(第10世代) | 10.9インチ | ベーシックなモデル。教育用途にも。 |
| iPad mini(第6世代) | 8.3インチ | コンパクトで持ち運びに適している。 |
なお、これらのインチ数はすべてディスプレイの対角長を基準にした数値であり、筐体の大きさとは完全には一致しません。
インチサイズごとの特徴と適した用途
8.3インチ:iPad mini
片手で持てるサイズ感が最大の特長です。小型軽量で、通勤・通学の移動中でも使用しやすく、電子書籍リーダーやメモ帳用途に適しています。ただし、画面が小さいためイラストや動画編集にはやや不向きです。
10.9〜11インチ:iPad・iPad Air・iPad Pro
最もバランスの良いサイズ帯です。ウェブ閲覧や動画視聴、簡単な文書作成、イラスト制作、ゲームなど幅広い用途に対応します。Apple PencilやMagic Keyboardとの組み合わせにより、ノートPCに近い使い方も可能です。
13インチ:iPad Air・iPad Pro
大型ディスプレイにより、マルチタスクや分割画面での作業が快適です。プロ仕様の動画編集や本格的なイラスト制作、大量のドキュメント作業などに適しています。ただし重量とサイズが大きく、携帯性にはやや劣ります。
インチ選びのポイント
1. 利用シーンで選ぶ
- 持ち歩きが多い:8.3インチのiPad mini
- 家庭内やデスクでの利用:11インチ前後のiPad Air/Pro
- クリエイティブ作業や業務用途:13インチのiPad Pro
2. 周辺機器との連携
画面サイズによって対応する周辺機器が異なります。特にApple Pencil(第1世代または第2世代)、Magic Keyboardはモデルごとに互換性が異なるため、購入前に公式サイト等で確認が必要です。
3. 解像度とリフレッシュレート
同じインチ数でも、iPad ProはProMotion(最大120Hz)対応、Liquid Retina XDRディスプレイ搭載など、表示性能が高くなっています。高精細な描画や滑らかな動きを求める場合には、仕様も確認することが重要です。
旧モデルのインチサイズにも注意
中古市場などでは、旧モデルのiPadも多く出回っています。以下は代表的な旧モデルとそのインチサイズです。
- iPad(第9世代):10.2インチ
- iPad Pro(旧型):12.9インチ、10.5インチ、9.7インチなど
- iPad mini(第5世代以前):7.9インチ
モデルによっては、最新のOSやアプリに対応していない場合もあるため、使用目的とサポート状況を確認してから購入することが推奨されます。
まとめ:インチサイズの違いを理解して最適なiPadを選ぼう
iPadは同じシリーズ内でも複数のインチサイズが展開されており、それぞれに明確な用途があります。持ち運びやすさ、作業のしやすさ、画面表示の快適さなど、自分の使い方に応じて適切なサイズを選ぶことが重要です。
また、インチサイズだけでなく、ディスプレイ性能やアクセサリ対応状況も選定時のポイントとなります。目的に合わせたモデルを選ぶことで、iPadの性能を最大限に活用できます。


