iPadのベンチマークとは？
iPadのベンチマークとは、Appleが提供する各モデルのパフォーマンスを客観的に数値で評価するための指標です。主にCPUやGPUの処理能力を測定するために使われ、アプリの動作速度やマルチタスク性能、ゲーム処理能力などを確認する材料として活用されます。
一般的に利用されるベンチマークツールには、「Geekbench」「AnTuTu Benchmark」「GFXBench」などがあり、それぞれ測定対象やスコアの算出方法が異なります。
代表的なベンチマークツールの特徴
- Geekbench：CPU性能を測るための代表的ツール。シングルコアとマルチコアのスコアが確認可能。
- AnTuTu：CPU、GPU、メモリ、UXなどを総合評価。総合スコアで端末性能を比較できる。
- GFXBench：GPU性能に特化したベンチマーク。3D描画性能を中心に評価。
これらのベンチマークスコアを用いて、iPadのモデルごとの性能差を把握することが可能です。
主なiPadモデルとベンチマークスコアの目安
以下は、2024年時点で主に販売されているiPadモデルの代表的なGeekbenchスコアの目安です（※数値は参考値であり、個体差や測定環境により変動する可能性があります）。
| モデル | 搭載チップ | シングルコアスコア | マルチコアスコア |
|---|---|---|---|
| iPad Pro 12.9インチ (M2) | Apple M2 | 約1900 | 約8600 |
| iPad Pro 11インチ (M1) | Apple M1 | 約1700 | 約7400 |
| iPad Air (第5世代) | Apple M1 | 約1700 | 約7400 |
| iPad (第10世代) | A14 Bionic | 約1600 | 約4300 |
| iPad mini (第6世代) | A15 Bionic | 約1700 | 約4600 |
上記の表からもわかる通り、iPad ProシリーズのMチップ搭載モデルは他のモデルよりも大幅に高いスコアを記録しており、プロフェッショナル用途や重いアプリケーションの利用に適しています。
用途別に見るベンチマークとiPadの選び方
ベンチマークスコアはあくまで一つの指標ですが、目的に応じたモデル選びに役立ちます。
学習・読書・動画視聴
この用途では高い処理能力は求められず、A14またはA15チップを搭載したiPadやiPad miniで十分対応できます。
イラスト・デザイン・音楽制作
Apple Pencil対応と高性能なチップが求められるため、iPad Air (第5世代以降) または iPad Proシリーズが推奨されます。
動画編集・3Dモデリング
M1またはM2チップ搭載のiPad Proが最も適しています。マルチコア性能が高く、ストレスなく処理できます。
iPadのベンチマークが重要な理由
iPadはモデルによって搭載されているチップやメモリ構成が大きく異なります。スペック表だけでは性能差が把握しにくいため、ベンチマークスコアを確認することで客観的な判断材料となります。
また、OSのアップデートにより性能が引き出されることもあるため、ベンチマーク結果の情報は常に最新の情報を参考にすることが望ましいです。
まとめ：ベンチマークはiPad選びの一助になる
iPadの購入を検討する際、ベンチマークスコアは非常に参考になるデータです。特に用途が明確な場合には、処理能力に見合ったモデルを選ぶことで長く快適に使えます。
GeekbenchやAnTuTuなどのベンチマークを活用し、価格や機能、用途に合わせて最適なiPadを選択しましょう。
