iPadでループ再生はできる?基本的な仕組みと前提
iPadでは、動画や音楽などのコンテンツを「ループ再生(繰り返し再生)」する機能が一部のアプリや設定で可能です。ただし、すべてのファイルやアプリでループ再生が対応しているわけではなく、目的や使用アプリによって手順が異なります。
本記事では、iPadにおけるループ再生の基本と、代表的なアプリ(写真アプリ、ミュージック、YouTube、Safariなど)別に設定方法や注意点を解説します。
「写真」アプリで動画をループ再生する方法
iPadの「写真」アプリでは、Live Photosや動画を直接ループ再生する機能は標準では搭載されていませんが、「スライドショー」機能を活用することで、簡易的なループ再生が可能です。
スライドショーでループ再生する手順
- 「写真」アプリを開く
- 対象の動画や写真を選択
- 画面左下の「共有」ボタンをタップ
- 「スライドショー」を選択
- 再生中に画面をタップ →「オプション」から「ループ」をオンにする
この方法では、動画単体ではなくアルバム内の複数メディアが順番に再生される形式になるため、単体動画のループには向いていない可能性があります。
ミュージックアプリで音楽をループ再生する方法
Apple純正の「ミュージック」アプリでは、曲やプレイリストを繰り返し再生する機能が標準で搭載されています。
操作手順
- ミュージックアプリを開き、楽曲またはプレイリストを再生
- 再生中の画面下部にある「再生中」をタップ
- 再生コントロールの「ループ」アイコン(2本の円矢印)をタップ
- 1回目タップでプレイリスト全体のループ、もう1回で単曲ループ、3回目でループ解除
ループアイコンの上に「1」の表示が出ていれば、現在再生中の1曲だけが繰り返し再生されます。
YouTubeアプリでループ再生する方法
iPadのYouTubeアプリでは、動画のループ再生は特定の操作で可能ですが、若干分かりにくい位置に設定が存在します。
操作手順
- YouTubeアプリで対象動画を再生
- 動画プレイヤーを長押し、または動画の画面をタップしてメニュー表示
- 右上の「設定」(歯車アイコン)または動画の「メニューアイコン(三点)」をタップ
- 「ループ再生」をオンにする
なお、ループ再生機能はYouTube Premium会員でなくても利用可能です。ただし、アカウントの設定やアプリのバージョンにより、UIが異なる場合があります。
SafariでWeb動画をループ再生する方法
iPadのSafariブラウザでHTML5形式の動画(.mp4など)を再生する場合、動画のタグに「loop」属性が設定されていれば、自動でループ再生されます。
ただし、YouTubeなどの動画プラットフォームでは、ループ設定はWebページ上のボタン操作が必要です。YouTubeのWeb版では、以下の操作で可能です:
- SafariでYouTubeにアクセスし、動画を再生
- 動画を長押しまたは右クリック相当の操作(外部キーボードがある場合)
- 「ループ再生」をタップ
この設定は、タブを閉じると解除されるため、長時間の連続再生には注意が必要です。
ファイルアプリ内の動画をループ再生する方法
iPadの「ファイル」アプリから直接動画をループ再生することは、標準機能ではサポートされていません。ただし、動画を「写真」アプリに移動し、前述のスライドショー機能を利用することで代用可能です。
また、サードパーティ製の動画プレイヤーアプリ(例:VLC for Mobile、Infuseなど)を利用することで、より柔軟なループ再生設定が可能になります。
KeynoteやPagesでループ再生を活用するケース
プレゼンテーション用途でループ再生を活用したい場合、Apple純正アプリ「Keynote」ではスライドを自動で繰り返す設定が可能です。
Keynoteでの設定手順
- スライド作成後、右上の「・・・」メニューをタップ
- 「設定」→「スライドショーの設定」→「ループ再生」をオン
展示会や店舗でiPadを使用してループ動画を流すといったケースでは、Keynoteを使ったスライドショー再生が効果的です。
ループ再生ができない原因と対処法
アプリやファイルの種類によっては、以下のような理由でループ再生ができないことがあります。
- アプリのバージョンが古い
- ループ機能が存在しない(標準のファイル再生)
- バッテリー最適化による自動停止設定が有効
対処法としては、使用しているアプリの設定項目を再確認したり、ループ再生に対応したアプリを導入することが有効です。
まとめ:目的に合ったアプリでiPadのループ再生を使いこなす
iPadでは、目的やアプリに応じて様々な形でループ再生を実現できます。ミュージックアプリでの音楽の繰り返し、YouTubeでの動画ループ、Keynoteでのスライドショー自動再生など、使い方に応じた方法を選択することで、より効率的にiPadを活用できます。
ループ再生は視覚展示、BGM再生、学習、業務支援など多くの場面で役立つため、自分の用途に適した方法を把握しておくことが重要です。